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六本のひまわり ページ12

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祈りを込めて
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緊急事態発生___
それも、二つの事柄が絡み合って


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NO side
羽田空港
管制塔



次郎吉のプライベートジェットから緊急事態を告げられたここでは、管制官達が対応に追われていた。



「こちら管制塔!2051便、了解した。A滑走路を開ける!向かえるか?」

《こちら2051便。やってみる。念のため、近くの飛行機を全てどけてくれ!》

「わかった!」



機長と無線通信を終えた主幹管制官は、ヘッドセットのマイクを手で押さえて他の管制官たちを振り返る。



「全便に通達!燃料確認後、緊急離脱!!」
「え!?」

「早くしろ!時間がない!!」
「は、はいっ!」



モニターに向かっていた管制官たちは指示を受け、空港上空にいる飛行機のパイロット達に呼びかけた。



「全機に告ぐ!緊急事態発生!燃料確認後、直ちに空港上空より離脱してください!」



そんな声が飛び交う中、主幹管制官はモニターに映し出されている飛行機の速度や高度を見る。
……たとえ2501便が上手く旋回しても、この高度では滑走路を超えてしまう___

彼は祈る他無かった。


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《ご搭乗の皆様。当機はエンジントラブルにより、これより緊急着陸可能高度まで降下します。今一度シートベルトに緩みがないか確認してください》



絶え間なく揺れる機内にアナウンスが流れた。
指示通りにシートベルトを締め直す。

そして数分経った頃、だんだんと機体の高度が下がって来ているのが分かり始めた。



「キ……キッド様ーー!」
「なぬ!キッドじゃと!?」



園子の叫びに近い声が聞こえたのも丁度その時だった。
園子の隣に座っていた次郎吉さんが酸素マスクを外し、窓に顔を近づける。



「どこじゃ!?どこにおる!?キッドはどこじゃーー!!」



時すでに遅し。
キッドの姿は見えなくなっていたみたいだ。


-
NO side


携帯電話から次郎吉の叫び声が聞こえて来た蘭。彼女はそれに驚いた。



「キッドだと!?」



小五郎が叫ぶと、中森は「ヤツが現れたのか!?」と身を乗り出して来た。



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すずな - ホワホワさん» ありがとうございます☺️ 頑張ります…! (8月24日 11時) (レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - 更新頑張ってください!待ってます!続きが楽しみです〜! (2023年4月2日 18時) (レス) @page8 id: da0f77ded3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すずな | 作成日時:2022年10月25日 0時

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