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一本のひまわり ページ1

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二枚目のひまわり
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『どうしてこうなった…』



時を遡ること、半日前___

私は唐突に拉致られ(実の父と母に)、気付けば何処かに向かう飛行機の中にいた。

私の両親はもともとアメリカのニューヨークに住んでいたから、二人が日本の家に入ってきた時は幻覚だと思ってたけど……まさか現実だったとは…。


そこから約十二時間のフライト後、よく知った土地に辿り着いたのである。



『なんで戻ってきたの〜〜!!!』

「いやね〜、理由なんて決まってるでしょ」
「Aも参加者名簿に書いちゃってッ…」



そう。何を隠そう、私は高校二年を機に幼少期を過ごした日本に帰国していたのだ。

だがしかし!!
私は今アメリカ・ニューヨークの中のマンハッタン……その中でも一際存在感が大きい建物___


ワンワールドトレードセンター



そこでオークションに参加させられている。


頭を抱える私の周囲では、大勢のビッダー達がギラギラと目を光らせていた。

ちなみに、ビッダーというのは、オークションで出品されるものを入札する人のことである。

彼らの熱の篭った視線は、壇上のオークショニア(取り仕切る役割の人)に注がれる。



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話を戻すけれど、私が連れてこられた理由はコレ___



「続いては、本日のオークションの目玉です!
国際的な名画にして人類の至宝、失われたと思われていたフィンセント・ファン・ゴッホの___
〈 ひまわり 〉です!」



壇上で絵画に掛かっていた布が外され、スポットライトの光が当てられた途端、ざわめくビッダー。



「何だ、あの〈 ひまわり 〉は!?」

「確かあの〈 ひまわり 〉は、戦争で焼けたはずじゃ…」



沸き立つ客席。色々な声が飛び交う中で、思わず笑みが溢れてしまった。



『___僕らは日本の絵を愛し、その影響を受け、また全ての印象派の画家はともに影響を受けているが、それならどうしても日本へ、
つまり日本に当たる南仏へ行かねばならない___』



ゴッホ、書簡五百より。



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すずな - ホワホワさん» ありがとうございます☺️ 頑張ります…! (8月24日 11時) (レス) id: 80d2653d1f (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - 更新頑張ってください!待ってます!続きが楽しみです〜! (2023年4月2日 18時) (レス) @page8 id: da0f77ded3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すずな | 作成日時:2022年10月25日 0時

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