名脇役２ Shori.S (ページ14)

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目を開けると白い天井

特有の匂いで保健室にいることに気付く

先生「藤井さん、起きた？」

『…あ、はい

えっと…』

状況がいまいちわからず

いろいろ考えていると

先生「藤井さん、グラウンドで倒れたみたいやで

たぶん熱中症やな」

そう優しく教えてくれる神山先生

『え、そうなんですか…』

神「も～、こんな暑い日なのに

水分補給もあんまりせえへんで働いてたんやろ」

『あはは、すみません…』

神「体育祭終わるまであと少しあるから

もう少しゆっくりしといてええで」

『ありがとうございます』

もう一度ベッドに入り、目を瞑る

そういえば私、ここまでどうやって来たのだろう

誰かの声を聞いたような…

『先生、あの、私どうやってここまで来ました？』

神「あ～同じクラスの子が運んできてくれてたで

たしか、1組の佐藤くんやったかな」

『え、えっと、あの、

そう、なんですか』

神「終わったら荷物持ってきてくれる言うてたで～」

『そうなんですね、ありがとうございます』

えーっと、運んできてくれたっていうのは

その、持ち上げてってことだよね？

たしかにあの後誰かの腕が背中と脚に回っているのは

少し感じた

でもなあ、勝利のあんな細い腕で無理じゃない？

絶対重かったよね

うわー、ダイエットしとけば良かった

なんて全く関係ないことを考える