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「おっ来た来た。オサムと迅さん」
ボーダーのやつに襲われた後、おれはオサムと迅さんを待つためチカと談笑していた。暫くすると二人は戻ってきた為、今日とてもお世話になった自転車を押して手を振る。
オサムに、えらい人にしかられたかと問うと、叱られはしたが処分は保留になったと答えてくれた。とりあえず一安心だ。よかった。
「まだ安心じゃない。ボーダーがおまえのトリガーを狙って来る可能性があるんだ」
「ほう」
お馴染みの冷や汗をかいておれに詰め寄る。これからのことを修は迅さんに訊ねると、迅さんは顎に手を当てて、シンプルなやり方が一番だと顔を上げた。
「遊真おまえ……ボーダーに入んない?」
「おれが……!?」
「空閑をボーダーに入れる……!?」
その提案には流石に驚きで、思わず目を見開いた。すると横から驚愕する修の声が聞こえる。こいつはいちいち反応が大きくて面白いと思う。
「おっと、別に本部に連れてくわけじゃないぞ。ウチの支部に来ないかって話だよ」
迅さんのとこの隊員は、近界に行ったことがあるようで、おれのことを知ったとしても騒いだりはしないらしい。おためしで来たらどうだと言われ、考える。
「オサムとチカも一緒ならいいよ」
「!」
「よし、決まりだな」
そしてそのまま迅さんに着いて歩き、迅さんのとこの支部、玉狛支部に到着した。そこは川の上に立っていて、少し不思議な雰囲気を纏っている。
ここは元々は川の何かを調査する施設で、使わなくなったのを買い取って基地を建てたらしい。迅さんはおれたちにそう話し、"いいだろ"と得意げに笑った。
「隊員のほとんどは出払ってるっぽいけど、何人かは基地にいるかな?」
玉狛支部の隊員、迅さんの同僚。それだけで強そう、できるヤツと勝手に想像してしまうのは、迅さんが凄い人だから、仕方のないことなのだろう。おれたちは少しだけ期待を膨らませて玉狛支部へと入った。
「ただいまー」
そこに居たのは、カピバラの背に跨っているお子さまだった。それに困惑し、言葉が出ない。陽太郎と呼ばれたちびすけは、ゆっくりとこちらに体を向ける。
「…………しんいりか……」
「"新入りか"じゃなくて」
「おぶっ」
迅さんから頭にチョップを受けたちびすけは、キラリとキメていた顔を簡単に緩めて呻き声をあげた。若干痛そうだ。それをただぼうっと眺めていると、上から女特有の高い声が聞こえた。
「迅さんおかえりー」
ラッキーアイテム
イーグレット
人物
宇佐美栞
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谺(プロフ) - 柊那さん» コメントと応援ありがとうございます!!なるべく更新できるようにします!!これからもよろしくお願いします!!! (2017年11月13日 7時) (
レス) id: c320ec1387 (このIDを非表示/違反報告)
柊那 - とても面白いです！これからも更新頑張ってください(´∀`) (2017年11月13日 5時) (レス) id: 6886eff87c (このIDを非表示/違反報告)
谺(プロフ) - りんださん» ありがとうございます！！最低でも週一か二で更新できるようにがんばります！！！！ (2017年7月29日 21時) (レス) id: 691a812145 (このIDを非表示/違反報告)
りんだ(プロフ) - すごくおもしろかったです！！更新頑張ってください！！ (2017年7月28日 19時) (レス) id: 2c7e01cd57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：谺 | 作成日時：2017年6月13日 21時
