石の世界の天使様【Dr.STONE】

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ザリッ





今何かの音した。

多分人の歩く音。


そこまで大きくないし、今まで聞こえなかった割に近くから音がした。隠れてる可能性が高い。



人だったら復活者？助けてもらうか、逃げるか。



もし善良な人なら少し頼るか。



もし悪人なら逃げるしかない。





賭けるしかないよね。何も情報がない。


一か八か、助けてもらってみてもいいかも。



てか助けてもらった方が楽か。いざとなったら逃げればいい。一般人から逃げるくらい私なら余裕だろう。




『あの、誰かいますか…？』





いい人でありますように…！



｢気づいてたの？｣



出てきたのは男の人。


弓持ってる。てか服が布だ！！



何となくだけど、優しそう。声色に敵意はない。



｢えっと…｣


なんか気まずそう。その空気には私弱いから。やめてね気まずいの。




原因がわからぬ…どうしたんだこの人。








あ。私の服？？？




確かにこんな格好じゃ初対面じゃやばいか！？




『あ、えっと、すみません。』


やばいよね！初対面でこんな人！

理解した瞬間恥ずかしくなるじゃん！！



｢えっと、とりあえずコレ着といて！｣


なんて言って自分の服貸してくれる。


いややっっっさしいなこの人。



『着替えました！ありがとうございます！』


｢君は、どうやって復活したの？｣


なんだか焦り気味で聞いてくるいい人。


『気づいたら、ですかね？』


｢そっか。あ、僕は西園寺羽京。よろしくね。｣


『羽京さん、ですね！私は天宮Aです！』


羽｢Aちゃん、って呼んでいいかな？｣


優しいよこの人！どこまでも優しい！


『はい！』


羽｢Aちゃんは、いつ復活したの？｣


『今日です！』


羽｢そうなんだ。じゃあまだ何も分かってないんだよね。｣


『そうですね。』


羽｢じゃあ、僕達が暮らしてるとこに行こっか。誰か知り合いが居るといいけど。｣



うわぁ、サラッと助けてくれる。優し。

知り合いか、千空とか居たりするのかな。



羽｢僕達は司に助けてもらったんだ。知ってる？獅子王司。｣


『はい！超強い人ですよね！！』


羽｢あはは、そうそう。で、司はたくさんの人を復活させているんだけど、Aちゃんは司に復活させられたわけじゃないんだよね。｣


『そうですね、なんか自然とこうなってたと言うかなんと言うか。』



羽京さん優しいー。話回すのうまぁー。



お陰ですぐに司帝国に到着した。

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