石の世界の天使様【Dr.STONE】

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先輩｢こらー！A！待て！｣


『先輩お願い！10分だけだから！！』

先輩と鬼ごっこを繰り広げる私。

だってさ！今日はあの一大イベントの日なのだよ！？



先輩｢10分かぁー。｣

『そうだよ！？10分経ったらダッシュで部活行くから！ね！？良いでしょ！？』

先輩｢そうだね…まぁいっか！A可愛いしね！顧問にはテキトーに誤魔化しといてあげる♡｣

『えまじ！？先輩大好き！じゃあ後でね！』

いやー、5分の格闘の末先輩折れたね。とても疲れた。

ってか早くしないと！始まっちゃう！







理科室行けばいいんだっけ？

なんて考えながら校内猛ダッシュする私。多分ヤバいやつだと思われてるねw



いた！あの白菜頭は！


『千空ー！』


ずさぁぁ




千｢飛びつく癖直せっつってんだろ。遅ぇぞA｣

『いやぁ、先輩に追っかけられててさぁ』

千｢てかお前なんだその格好。なんか羽織っとけ馬鹿｣

『や、でもさ？これから部活なのよ。着替える時間すら惜しいわけね』

まぁ確かに陸部の服ちょっとアレだよね。

てか高校生になっても千空が私の事受け止められるのに驚いた。小さい頃から見つける度どーん！って正面から飛びついてたもんね。


先程から感じていた視線はこれですかね。


｢フルパワーでフラれるに100円｣

｢フラれるに50円｣

｢フラれるに1000円｣


なんてこと言うんだこいつら。大樹がせっかく杠に告白するのに。



『ちょっと…！』
千｢意外とフラれねぇに1万円｣

｢｢｢まじか！？｣｣｣

首が折れそうな勢いでこっち向いたなこの人達。

と思ったらこっちガン見。最低かよ

｢うわぁ｣とか言ってる奴いるじゃねえかよ。ふざけんな。

『見んな男子！これから部活なの！』


途端ぎくっとなる奴ら。あとでしばくぞ。

千｢だからなんか羽織っとけっつったろ。ちょっと待っとけ｣

千空どっか行った。はよ帰ってこい。

なんて言ってる間にすぐ帰ってきた。早いね。




千｢ん｣

差し出されたのは白衣。

『ありがと！』




いやまぁ、想定はしてたよ。160ないくらいの私が170の千空の白衣だもんね。そりゃこうなる。



千｢やっぱでけぇか。まぁねぇよりはマシだろ｣


ぶかぶかですね。身長差故の。

昔は千空も私と同じくらいだったのにねぇ。今は10cm以上差があるもん。




てかもう始まるくね？

窓の近くでみたい。なんなら校庭の植物の影にでも隠れて見てたい。

まぁそれが出来なくてここに居るんだけど。

頑張れ大樹…！

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