___157 ページ7
.
「ねぇA〜」
「んー？」
.
広いオフィス、志乃のデスクから
呼ばれた。
.
「ちょっと来て〜」
.
行くと彼女のデスクには
たくさんの衣装のイメージ写真。
.
「ちょっとお願いがあってね。」
.
聞くと
次のプロモートのコーディネート案が
決まらないとのこと。
今回の志乃の請け負うのは
日本のブランドらしい。
ずっと海外モノを担当してたから
今更日本のファッションが
わからなくなったんだって。
そんなの流星くんに聞けばいいじゃんと言えば
彼も海外寄りらしく
小瀧くんに聞けばと言えば
モデルとタイプが違うらしい。
その肝心なモデルは外国の人らしく
頻繁に連絡が取れないんだとか。
というわけで
私がコーディネート案だけ
まとめることになった。
案だけ出せば後は
志乃がやってくれるみたいだから
とりあえずいくつか考えてみる。
今回のテーマは”Going out at night"
わかりやすく言うならば”夜のお出かけ”
毎回こうしてテーマ付けされたものに
合わせてコーデを決める。
さすが志乃だ。
なかなかクサい文言(笑)
,
「ちょっと(笑)
なんで笑ってんの(笑)」
「いや(笑)
夜のお出かけってなに(笑)」
「いいでしょー(笑)
早く考えてよ(笑)」
「はいはい(笑)」
.
一旦自分のデスクに戻り
イメージ写真を眺めたけれど
全然思い浮かばない。
志乃に聞けば２、３日中でいいと言うから
持ち帰ることにした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 352人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めいろ | 作成日時：2018年5月29日 17時
