___156_崇裕 ページ6
.
望に応援するって言われて
改めて気が引き締まった気がした。
多分俺やったらこんなん言われへん。
好きでたまらんのに諦めるなんか無理やもん。
望の気持ちがすごい嬉しかった。
.
「じゃあ望にも話すわな。
俺な、計画してることがあんねん。」
.
俺が計画してること。
彼女に会いに行くため、
ううん、彼女ともう一度出会うため。
.
「自分ほんまクレイジーやな(笑)」
「へへ(笑)
でもな、俺はこの計画にかけてんねん」
.
俺はほんまにアホやから。
こんなんしか思いつかへん。
でもな、アホやからこんなんできんねんで。
.
「でもまぁ、上手くいくと思う。
なんとなくやけど。」
「え！ほんまに！？」
「や、なんとなくやで。
でも大丈夫やと思う。」
.
根拠はなんやと望に聞けば
思い出すのは俺らの出会い。
.
”あんなに出会う場面あったのに
自分ら海でしか会ってないやん。
それに俺があの時釣り断ったのだって
�陲舛磴鵑�酔ってもうて
流星らが迎えにきたのだって
全部そいう運命やったってことちゃうの？”
.
そう言われて改めて気づく。
たまたま行った日に限って
彼女もたまたま来てたり。
全然知らないところに行けば
彼女も来てたり。
たまたまが多すぎる。
この計画でも、
たまたまが重なればいいのにと思うだけやった。
そしてこの計画は志乃さんにも話した。
彼女の過去を聞いて
それを聞いたからとか関係なく
計画してたこと。
季節は夏。
実行まであと半年や。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 352人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めいろ | 作成日時：2018年5月29日 17時
