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泣いている私に気づいていない静哉が
飲み物を取りに行くがてら
パソコンを覗いてきた。
.
「うわ、めっちゃカッコええ！
この人と仕事してんの？」
,
誰から見てもかっこいいその彼。
”静哉、この人あなたの友達になった人だよ。”
そう言いたいのに涙が邪魔をして
言葉にできない。
丁寧に一枚一枚の彼を見て
残った最後の写真。
大きく画面に開かなくたって
わかる。
遠くからでもわかるぐらいキラキラしてる。
私が夏に街で見上げた彼と同じ
最後の一枚の彼は
私の大好きな最高の笑顔だった。
その顔は独り占めしたいほどに輝いていて
プレートに採用されなくてよかった
なんて思うほど。
私の記憶の中から消えることがなかった
彼の笑顔は２年経った今でも
ちっとも変わらない。
ふと思い出すのは小瀧くんの笑った顔。
笑ってもかっこいい小瀧くんと違って
写真の彼は弾けた笑顔。
目なんて無くなるほど閉じられて
まるで子供のよう。
それでも私が好きなのはこの顔なんだって
思い知れば思い知るほど
会いたくて会いたくて会いたくて
仕方がなくなった。
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作者名：めいろ | 作成日時：2018年5月29日 17時
