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さっきまで頭に乗っていた手は
遠慮がちに背中に回り
私の肩に顎を乗せてそう小さく呟いた。
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「……ほんまはずっとずっっと言わんとこうと
思っててん。」
「…………………」
「困らせたくないし」
「……………………」
「嫌われたくないし」
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ふわふわの髪が頬に当たり
こそばゆいのになぜか嫌ではなくて
だけど次々に呟かれる彼の気持ちには
何も答えることができなくて
乗せた顔を肩に埋めた後
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「困らしてごめん。」
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そっと彼は私から離れた。
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「……俺な、全部知ってるねんで？」
「……ん。」
「さっきめっちゃカッコつけたけど
なんで泣いてたかは正直わからん。」
「…………………」
「でもほんまにAちゃんのこと
ずっと見て来たからわかるねん。」
「……………………………」
「�陲舛磴鵑�関係してんねやろ？」
.
離れた彼は再度私に優しく問いかける。
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「なんで素直にならへんねんな。」
「…………………」
「告白しといてこんなん言うのもあれやけど
Aちゃんの中には�陲舛磴鵑靴�おらんのやろ？」
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そう言う彼の目には
少しだけ涙が溜まっていて
何にも答えることのできない私は
思わず俯いてしまった。
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作者名：めいろ | 作成日時：2018年5月29日 17時
