85話 ページ40
Aside
エレンが生きている。
それは分かった。
でも、なんていうんだろう...情報として頭に入ってこない。
思考が追い付かない。
だって、エレンは死んだと知らされていた。
あのアルミンが泣きながら伝えてきたんだ。
嘘のはずがない。
それだけに皆同じように呆けた顔でそこらに転がる巨人の死骸、またそこから立ち上る蒸気を見つめるしかなかった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
その後は壁を登り、他の訓練兵と合流した。
事情を聞いた上官はあの光景を見た私達に守秘義務を課した。
私のすぐ隣でジャンが何も知らないクリスタとユミルにミカサの事を聞かれていた。
「俺達には守秘義務が課せられた...いえない。もっとも...どれ程の効果があるのか分からんが...」
「守秘義務？」
「なんだそりゃ？」
コニーもユミルも揃って不思議そうに顔を見合わせるばかり。
そりゃあ言えないだろう。
エレンが巨人になって暴れて、それをミカサとアルミンが庇っているなんて。
「隠し通せるような話じゃねぇ、すぐ人類全体に知れ渡るだろう...それまでに人類があればな。」
ジャンもそれきり口を噤んだ。
エレンは自分が巨人になれることを知らなかったんだろうか？
それとも知っていた？
でも私の知る限り、エレンはそういった隠し事ができるタイプではない。
私達の目の前にいたあのエレンの姿が偽りからできた虚像でない限り。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メープル(プロフ) - ただの腐女子でひまじん。。。さん» 明けましておめでとうございます！！今更ですかね。受験地獄から帰還しましたので、ご挨拶させていただきます。今年も更新ペースが遅いかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。 (2018年2月25日 10時) (
レス) id: 7fb9c8858e (このIDを非表示/違反報告)
ただの腐女子でひまじん。。。 - 明けましておめでとうございます！ 今年も、更新頑張ってください！ (2018年1月2日 1時) (レス) id: d60004e58d (このIDを非表示/違反報告)
メープル(プロフ) - ありがとうございます(*´∀｀*)2017年も明日で終わり！更新ペースが更に落ちると思いますが、来年もどうぞよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年12月30日 18時) (レス) id: f758726699 (このIDを非表示/違反報告)
ただの腐女子でひまじん。。。 - 続きが気になります！ 頑張ってください！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: d60004e58d (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ(プロフ) - メープルさん» はい！よろしくお願いします！(o^-')b (2017年12月29日 11時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メープル | 作成日時：2017年2月26日 15時
