【さかうら】赤と緑さんの日常【短編集】

先生＆生徒。 ページ8

「あ〜…さみぃ。なんで、宿題忘れるかな〜…」




ぶつぶつと誰も居ない暗い廊下を歩く。



教室に入って自分の机をあさると、


お目当ての物はすぐに見つかった。




「んー…お。あったあった。」




出口に向かう足は


教卓の前で止まってしまった。






「…先生…会えないかな…」





なーんて……






「あれ？忘れ物したん？」


「うわぁあ！！せ、先生！？」


「浦田も忘れ物するんやな〜」


「、別にイイじゃないですか。」






この人が坂田先生。



俺の好きな人。


いつも、優しくて、一緒にいて安心する。





「うう〜。寒い！はよ、帰らんと風邪引くで？」


「分かってますよ。」


「冷たいな〜先生寂しいわー」


「はいはい。」






先生と二人で廊下を歩いていく。



なんか、まだ帰りたくない…。







「あ。そういや、この間

宿題やるの忘れてそのままやろ。」



「あ。」


「アレから何日経ってると思ってるん？

授業の度に言ってるやろ」


「すんません」


「…反省してないやろ。もー。」



「だって、忘れちゃうんですよ。

こんなんだったら出さなきゃいいじゃないですか」



「それじゃ、俺が怒られるやん！

とにかく、明日は絶対に出す事！」



「はいはーい。」



「…出さんかったら…」



ﾄﾞﾝｯ


「………お仕置きやで？」



「〜っ！！/// せ、先生。。！？」


「なーんちって！」


「アホ先生！！///」


「あー！！先生にアホってゆーたらあかんやろ！！」


「先生が悪い！！///」





ホント、何処まで好きにさせるんですか。先生。

この間の話。→←特別で特別の日。(12/5)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す