【さかうら】赤と緑さんの日常【短編集】

狸も嫉妬する。 ページ27

＿うらたside


最近坂田が構ってくれない。

新しく見つけたパソコンゲームにハマったらしい

「出かけよ」って言っても「んー....」って言ったっきり何も返してこない。




...邪魔してやる。





「ねえねえ坂田〜」


ｸﾞｲｸﾞｲ



「...」



服を軽く引っ張るがヘッドホンを付けてるからか

全く気づいてない。



「あ！坂田坂田！UFO！！」


次は肩を叩いたから、気付くと思u...



「...いるわけないやん」




(・д・)ﾁｯ

このやろう、もう知らね！









＿坂田side



ん？もう諦めたんか…？


ちらりと横目で見ると

近くのソファーにムスッとした顔でクッション抱えているうらさんがいた


そんなに構ってほしいんか、可愛ええなあ




うらさんが構ってほしいんは知っとるけどわざとゲームをずっとしとるんや

最初は構ってあげようと思ったんよ



けど、ちょっかい出してくるうらさんが可愛くて...



ああ...口元が緩みそうや


部屋出とこ、バレたら怒られそうやし









＿うらたside




あ。坂田行っちゃった



もう、ヘッドホン盗んでやる！


ブチッとコードを引き抜いて抱いていたクッションのしたに隠す








「はあ...パソコンめ、坂田にずっと構ってもらって...ズルい。

でも、俺の方が愛されてるんだからな」




ｶﾞﾀﾝｯ




え？



音がした方を見ると
真っ赤な顔をして口元を抑える坂田がいた



「へ？坂田？」


「う、うらさ...今...っ！///」



もしかして...



「聞いてたの！？///」



「なあなあずっとパソコンに嫉妬してたん！？」



「は！？べ、別にそういう訳じゃ...！///」




ｷﾞｭｯ



「ほんま、可愛ええ〜！

ずっと構ってあげられなくてごめんなぁ」



「ホントだよ。今までの分ちゃんと構え」



「うん、存分に構ったる！」








＿次の日


「昨日のうらさんの言葉が頭から離れへん...///」


「るっせ。アレは坂田が悪い！
お詫びとして今日も構え...///」


「ふふっ、いつでも構ったるよ♡」









＿＿＿









ﾍｯﾄﾞﾎﾝ (……)

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