【さかうら】赤と緑さんの日常【短編集】

意地悪。 ページ26

「ふふっ、うらさん大好き〜」



ｷﾞｭｯ



「さ、かた...!離れろってば///」



「ちゅーしてくれたら離れてあげる」


「ばっか!良いから離れろって!!」


「絶対離れんからな!」





〜っコイツ...!


最近はいつもこんな感じで坂田がくっついて来る。


こっちは心臓が持たないんだよ!!





ﾁｭｯ



「はあ!?///」



「だって、全然してくれないやん」


「き、キスするくらいなら、抱きつかれる方がマシなの!!」


「照れ屋さんやな〜可愛ええ〜」



「あああああ!もう!!寝る!!」



ﾊﾞﾀﾝ




＿＿




あれ...朝?




......





坂田!?!?



なんで一緒に寝てんだよ!///



気持ちよさそうに寝てるし、朝飯作ってるか。






にしても


ホント、どうしちゃったんだろ俺

坂田が近くに居るだけで心臓が破裂しそうだし



そんな事をぼんやり考えていると指先に痛みを感じた。




「っ...あれ、切ってる...」



坂田見られたらまた大騒ぎするんだろうなあ




「おは...うわあ!指どーしたん!?また切ったん!?」



...やっぱりこうなる




「大丈夫だから!」



「待ってて!絆創膏持ってくる…」


「平気！！自分で持ってくるから！！」



そう言って自分で持ってきても

「やろうか？」とか「消毒もする？」とか…

ほんと、優しさに押しつぶされそう…



、もうダメだ。坂田と一旦距離おこうかな


坂田が傷つかない程度に、なら平気だよね？



＿＿


なんか最近うらさんが遠慮してくるっていうか…

これって避けられてるんかな？


この間だって


『うらさん、ハグして？』


『無理』


『お願い！』


『俺、これから作業しなきゃだから』



って！明らかに前より冷たいよな〜…

ベタベタしすぎたんかな



でもなんか、不自然に僕の事避けてる感じが…


んん〜



避けられない方法ないんかな〜


…！


ええこと思いついた！！

ちょっと、 意地悪 やけどな




＿＿

それからはどうにか頑張って距離をとってる

んだけど…流石に2週間も距離とってたらまずいかな



「はぁ…なんか飲も」



キッチンに行くと、



「あ、うらさん！」


「っ坂田！？」


「何びっくりしてるん？」


「ねぇ、うらさんコレ持っててくれへん？」


「え？う、うん？」



渡されたのは、ココアが満タンに入った2つのコップ



「こぼしたらあかんよ？」


「へ？」


ﾁｭｯ


「わっ、坂田…！///」


「動いたらこぼれるで？」





その後坂田に沢山意地悪されました。

狸も嫉妬する。→←坂田⇒腐男子。

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