虹色想い #1

▼ ページ4

#





「なぁなぁ、神ちゃんっ、、」

「ん？流星どないしたん？」

「あの、さ、、神ちゃんはさ、、ぇ、っと、その、」

「どうしたんよー、何でも言うて？」

「ぁ、、うん、神ちゃんはさ、ハジメテの時、嫌ちゃうかったん？」

「え、ハジメテ？なんの？」

「その、ぇっと、、まぁ、うん。ゃ、やっぱなんもない！」

「言いかけてそれはないでー流星、」

「んーっと、その、ほらー・・・」

「あ、のんちゃんとの事？？」

「ぁ、うん・・・そぅ、、そぅ、」




望が俺の事を求めてくれてるのは痛いほどわかってて。俺のために、我慢してくれてるって事も、同じように痛いほど伝わってる。

キスした後、望のズボンの中が膨らんでる事も、そのあとのシャワーが長いことも、ちゃんと気づいてる、し。
望に申し訳ない気持ちでいっぱいで、でもやっぱり自分の中で拭いきれない気持ちもあって。最近は望の部屋に行く事すら躊躇してまう。



相談相手は、俺らより半年前くらいにシゲと付き合い始めた神ちゃん。
シゲがよく、「今日は手錠と目隠しプレイやねん！」とか「ともの騎乗位、めっっちゃエ ロいで！」とか、楽屋ででかい声で話してるのを聞く。

それを聞くのも最初は嫌悪しかなかったけど。今は正直羨ましいなぁ、って思う。
それだけでも俺的には大きな進歩やけど、そんな進歩は誰にも伝わらへん。


あと少しだけ、勇気が欲しくて、神ちゃんに俺の気持ち、伝えてみた。


「めっちゃ愛されてるなー、流星」

「そぅ思う、、ぅん、」

「誰でもハジメテは怖い思うで？俺かて、流星ほどちゃうけど、怖かったし、嫌やった。自分のお尻にモノいれるなんて、ありえへん！て思ってた。」

「んじゃ、、なんで、、」

「んーまぁ、俺の場合はな、シゲがめちゃくちゃがっついてきたから、なんかあっという間に終わっちゃってんけど、、思ってたより痛くなかったし、そんな悪いもんちゃうかったで？それに、、」

「ん・・？」

「えっちして、もっともっとシゲの事好きになった、かな。こんな顔するんや、とか、こんな優しいとこあるんや、とか、、俺の事こんなに愛してくれてるんや・・・、とか？」


いややわ〜もぉ〜、とか言って勝手に照れ始めた神ちゃん。



ほんまに幸せそうに微笑んで、

のんちゃんの事、もっともっと好きになれるって思ったら、わくわくせぇへん？
のんちゃんなら、絶対大丈夫やと思うで？


って、頭をぽんぽんされて。



気持ちはふわっと軽くなった、



### next

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す