虹色想い #1

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「流星、飲み過ぎやって、」

「いいの！照史くんおかわり言うてっ！」

「もぉ、、、濱ちゃん呼ぼか？」

「っ、いらん！・・・今日は、行かんから、」






今日は全員での仕事の後、照史とラジオやった、



解散する時に、頑張ってな、家で待っとるから、って濱ちゃんは俺に耳打ちしたけど、次の瞬間後ろから走ってきた望に腕をひっぱられてマネージャーの車に引きずられてった、


腕を掴まれた時、わぁっ、ってびっくりしたように声を上げたけど、それが望やってわかってからは、
もぉ〜のんすけ〜、なんて間延びした声を上げて、俺のことなんか、１回も振り向かんかった、






もう、、


今日は絶対帰ったらん。


濱ちゃんなんて、濱ちゃんなんて、、もう知らん。






ラジオのあと、照史を誘って居酒屋に来た

照史は犬を飼い始めたばかりで、早く帰りたいみたいやったけど、
じゃあ１人で飲みに行くしいい、って拗ねてたら、
ちょっとだけやで、ってついてきてくれた。


グラスの中の氷を鳴らしながら、
ずーっと、愚痴をこぼす俺



「濱ちゃんの恋人は俺やのに、のんすけのんすけって、、」
「望が濱ちゃんの事好きなの、絶対わかってるはずやのに」
「濱ちゃんはさ、優しすぎやねん、、望に！」
「俺の気持ちなんてなーんもわかってへんの、」




でも照史に、「嫌いなん？」って聞かれたら、

「んーん、・・・めっちゃすき、」

って、


そんなんの繰り返しで照史も苦笑い。




「まぁな、ちょっと２人はくっつきすぎよな、わかるわかる、」


本気で思ってるんか思ってないんかはわからんけど、優しく相槌してくれて


ちょっとだけ、なんて言いながらもう２時間くらい経ってて、
まもなく時計の二本の針は、１２で重なろうとしている





濱ちゃんにもそうやって、ぶつけてみたら？

って、照史は簡単に言うけど、



そんなん出来てたらとっくに言うてるし、
まず、濱ちゃんが気づかんのが悪いんやもん。






「ほら、流星携帯鳴ってる、」


照史に指差された携帯、
机の上に伏せてあるそれはさっきから何度も、鈍い音を立てて震えてる



相手なんてわかりきってるし
ディスプレイを確認することすらしない、




「・・・知らん、」

「出たりよ、濱ちゃん心配してるで？」



ほら、って差し出された照史の携帯にも、濱ちゃんからの着信が２件



とりあえず帰ろ、って俺の頭を撫でた照史は
トイレしてくるし準備しとき、って、個室を出てった




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