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．
反省する気のない態度に
ほんの少しイラつきを覚えたが
ジナが笑ってるからどうでもよくなった
顔を近づけてくるジナに
目を閉じようとした時
「ジンくん、さっき言い忘れてたんだけど、」
『母さん！？』
「あら、起きたの？」
再び俺の部屋の扉が開いた
「なによ、顔真っ赤にしちゃって
熱でもあるの？」
『いや、これは』
JN「言い忘れてたことって何ですか？」
「来週なんだけど
旅行の間、Aのことお願いできない？」
『旅行？俺、聞いてない」
「言ってなかった？
どのみちAは学校があるでしょ」
じゃあ、ジンくんよろしくね、と
笑顔で去っていく母親の姿を呆然と見つめていた
可愛い一人息子を
1週間も家に置いといて心配じゃないのかよ
JN「来週はそっちに泊まるから」
『別にメシん時だけ俺がこっちくればいいだろ』
JN「来週は僕の親も居ないよ」
『は？何で？』
JN「おばさんたちと一緒に旅行
だから、来週は僕たち2人だけ」
そう言って
何か含みのある笑顔を向けてきたので
背中に悪寒が走る
ジナが1歩踏み出すと1歩下がる
背中が壁に付くとジナの腕が両脇に回され
逃げ場がなくなった
JN「来週までおあずけだね」
拒否の言葉はジナの唇で遮られ
来週自分の身に起こることに
覚悟を決めるしか選択肢が残されていなかった
― 赤い顔がその答え ―
．
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作者名：HEKi | 作成日時：2023年5月14日 23時
