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35 JM side ページ35









薄っすらできた隈


それを指で撫でると

身じろいだAに手を掴まれた







『ん、ジニヒョン…?』


「……ジニヒョンじゃない」


『んぇ?
ジミニヒョン…?』







目をぱちぱちさせて驚くA


僕が来るとは思ってなかったんだろう







「なんだよ
僕じゃ嫌なのかよ」


『いや、そうじゃなくて』







Aの手がそっと頬に触れる







『なんで泣いてるんですか?』







濡れた感触とその言葉に

ようやく自分が泣いてることに気付いた







「わかんない」


『そうですか』







何もないなら良いんです



そう微笑む顔が優しくて









惹かれるように唇を重ねていた







『え、』







驚くAにもう一度唇を重ね







「安心させてほしい」







そう言った







36→←34 JM side



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作者名:HEKi | 作成日時:2023年2月26日 1時

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