出れない電話… ページ11
ﾕﾉ『僕は…あまり感情を表に出すのは下手だから…。どんな事があっても…強くいなきゃいけないって思ってしまう…』
彼の瞳の奥に今まで抱えていた悲しみが見え隠れする。
ﾕﾉ『…それをファンが望んでいるのもわかるし…。そうならなきゃって…装っている自分がいるんだ…。
でもね…今回アンチからの脅迫が、僕自身だけじゃなく家族にまであって…正直まいったよ…。
だから、Aさんがどんなに怖かったか わかるんだ…』
A『私は…信じてました…。でもこんな事になって…残念です…』
しばらく沈黙が続く。
まるで…何か言葉を探しているように…。
その時 枕元に置いていた携帯が震える。
それを取ろうと手を伸ばすと 私の肩を抱いていたユノさんの手に力が入った。
ﾕﾉ『お願い……出ないで…』
彼の懇願する様な表情に私はその手を止めた。
A『ユ…ノ…さ…ん…？』
彼は、私の右目の眼帯をそっと外す…。
下を向いた私を…両腕で抱きしめる…。
A『……ごめんなさい。放して下さい…』
ﾕﾉ『少しだけ…少しだけこのままでいて…』
彼はため息を一つ付くと 私を離し立ち上がった。
窓から外を眺める背中が少しだけ震えている。
また 携帯が震え出す…。
今は…出れない…。
私は…、何かを堪える彼の背中を見つめたまま携帯を握りしめた…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
慧(プロフ) - ジェミニ★さん＜コメントありがと。ご心配かけました。お話しも14に突入します。 (2011年9月29日 14時) (
レス) id: e45c8d6263 (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾞｪﾐﾆ★(プロフ) - 慧ちゃん､ｱﾝﾆｮﾝ♪ひとまず復活!良かった^^おめでとうね!!でもあまり無理せずにね｡話もまたｸﾞｯととﾃﾞｨｰﾌﾟな展開になってきたかな？楽しみにしてますね｡ﾏｲﾍﾟｰｽでﾌｧｲﾃｨﾝ^^ (2011年9月29日 2時) (レス) id: 681ec7ff98 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 皆様、温かいお言葉ありがとうございます。皆様の励まし、とても嬉しく思います。ほぼ、回復致しましたので、また書き始めたいと 思います。よろしくお願いいたします (2011年9月27日 14時) (レス) id: 49653ae4a5 (このIDを非表示/違反報告)
manm(プロフ) - 大丈夫ですか？お大事にしてください(>_<)体調の回復を祈りながら再開待ってます！ (2011年9月22日 17時) (レス) id: 301a5b4a0a (このIDを非表示/違反報告)
庚飯 - ムリしないでください。ゆっくり休んでください。小説いつも楽しく読ませてもらってます!! (2011年9月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 2e68e76e28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：慧 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時：2011年7月9日 19時
