・ ページ27
「それで！あの！お姉さんもバレーやってるのかなぁって思って！」
「……………ん？」
笑顔で聞いているフリをしていたら、いつのまにか話題は私のことになっていた。
「ポジションどこですか？！やっぱり五色と同じWSですか？！あっでも背高いからMBとか？！俺！俺もMBなんです！」
…どうやら私は盛大な誤解をされているようだ。
「あーーーっと、あのね？」
「ハイ！！」
期待に満ちた顔でこちらを見つめる日向君には申し訳ないけど、とりあえず誤解を解かねば私の体力が危うい。
「私、バレーやってないんだよね」
「………エッ！！」
効果音がつきそうな勢いで驚く日向君。
うっ…そんな可愛い顔でこっちを見ないで……！
「えっと、部活はね、演劇部入ってて…バレーボールにすらほぼ触れたことがないっていうか……」
「えんげき……？？」
日向君はもはや頭が追いつかない、といった感じで口をパクパクしている。
くそぅ……キレキレストレートが打てる五色Aじゃなくてごめんよ…！
「だからえっと…工みたいなキレキレストレートは打てないといいますか…」
「すとれーと…うてない…」
「あっ！あ！！でも！バレーに興味はあるから！もしよかったら！日向君に教えて欲しいかも！バレー！ねっ？！うん！！」
あまりにもしょんぼりする日向君に居た堪れなくなって、自分でもよくわかんないことを口走る。
待て待て待て私背高いだけでバレーなんて1ミリもできないぞ？？
「ほんとですか？！教えます！いっしょにやりたいっス！！」
「うん！うんうんうんそうね！ありがとう教えて！！」
が、日向君のキラキラ笑顔に押されて何故か承諾してしまった。
……もういいや、こうなったらヤケクソだ。
やってやるぞ五色A。筋肉痛なんて吹き飛ばしてやる。
なんていったってあの五色工の姉なんだからな！
五色家に二言はなしだ！
「じゃあ！今日！……は、無理か…明日！明日のお昼休みにやりましょう！」
「よしきた！キレキレストレート打てるようになってやる！」
「ウス！俺も打てるようになります！！」
「よし！頑張ろう日向君！！」
「ハイ！A先輩！！」
ドヤ顔で彼と握手を交わす。
うん、なんか打てるような気がしてきた←
「じゃあ日向く『キーンコーンカーンコーン』…あっ！」
「チャイム？！やばい！じゃあ先輩また明日！」
「うんまたね！
.
……ってあぁぁぁぁお茶買ってない！」←
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuna(プロフ) - 気長に待ってます！作者さまお体にお気をつけて、無理しない程度に頑張ってください！ (2月25日 10時) (
レス) @page38 id: 3728fbebde (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 白布姉の話クオリティ高すぎてもう普通に公式エピソードにあってもおかしくないくらいでした‥‥文のレべル高すぎません‥‥？ (2022年9月9日 21時) (レス) @page23 id: 9441486e53 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 私孤爪さん、国見さん好きなんですがもうこの話大好きです。「無人島に持っていきたいぐらいです」黒尾くんの話もすきで、カレーｗｗｗｗｗ 長文もうしわけございません。更新頑張ってください恐れながら応援しております。 (2022年8月22日 16時) (レス) @page37 id: 3a818a2bd4 (このIDを非表示/違反報告)
萌憂(プロフ) - 弧爪じゃなくて孤爪です。 (2021年2月9日 12時) (レス) id: f803e16cb6 (このIDを非表示/違反報告)
日詩(プロフ) - 茂庭さんのお姉さん書いてもらえますか？ (2020年12月7日 17時) (レス) id: 6c7e156b7a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵www | 作成日時：2017年4月23日 0時
