３４、《離さない》 ページ34
・
阿部ちゃんが明日も仕事やから、俺たちは早めに話を切り上げた
『ほんまに、2人とも ありがとな』
「おう、絶対 成功させるぞ」
ふっかさんは、クシャっと頭を撫でてくれたんやけど
阿部ちゃんは振り返らずに進んでいく
「ま、あの作戦はナシだけどね」
『「は？」』
俺たちの声が重なった、そのとき
「阿部ちゃ〜ん！」
「あ、佐久間！」
「ふっか」
「なんで照が！？」
少し先に、さっくんと照兄が立っている
「なんで照いんの？」
「阿部がふっかと飲むって言うから、心配で来た」
「阿部！！」
「ごめんごめん笑」
なんや？
阿部ちゃんは何を企んどるんや？
「阿部ちゃん、早く帰ろーよ」
「そーだね」
「ふっかも、帰るぞ」
「はいはい」
カップル共は俺を置いて帰って行く
残された俺は、ポツンと一人で立ち尽くしとると、
「こぉーじぃ〜っ！」
『さ、さっくん！？』
先を歩いとった さっくんが振り返った
「アイツ、阿部ちゃんに1時間前くらいから呼び出されて
あっちで、ずっと待ってるよ〜！！」
『え』
「バイバ〜イ！」
「頑張ってね！！康二！！」
あべさくは、愉快そうに笑いながら手を振って、再び前を向いて歩き始めた
待っとる…？
でも、1時間も前って、帰っとるかも
『っ、』
そんな考えが過っても、俺の体には関係あらへんで
さっくんが指差した方向へ走り出した
阿部ちゃん、呼んでたんかい
せやけど、不満はないで
やって、幸せそうな4人見たら
会いたくなったから
“ 大好き ” やって、伝えたいと思うたから
『めめ！』
見覚えのある高身長が、体を折り畳んで座り込んどるのを発見した
そして、彼は俺の呼びかけに、ゆっくりと顔を上げた
あかん、もう泣きそうや
「康二…」
『めめ、っ』
側に駆け寄ると、めめは立ち上がり
数秒だけ、何も言わずに見つめ合って
『わっ、』
抱きしめられた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1150人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黄橙兄弟よりの箱推し(プロフ) - 完結おめでとうございます！BLというものにハマったばかりで知らない単語がたくさん出てくる中、勉強しながら読ませていただきました！スメシさんの小説により思いっきりBLへ沼りました…♡笑これからも沢山読ませていただきます！ありがとうございました！ (6月17日 14時) (
レス) @page43 id: e613bd49af (このIDを非表示/違反報告)
スメシ - あゆさん» コメントありがとうございます。完結できたのは、ご愛読してくださったお陰です。ありがとうございました！めめこじ厨の作者には嬉しすぎるお言葉です！ぜひ、次の機会がありましたら宜しくお願いします！ (2021年3月8日 21時) (レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めめこじが大好きでドキドキしながら拝見してました。次回作もとても楽しみにしています！ (2021年3月8日 14時) (レス) id: 6ef3ec4d5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スメシ | 作成日時：2021年2月23日 9時
