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39、《霧が覆う森》 ページ40

・ある日の放課後





あれから、嘘みたいに平和になった俺らの学校






渡辺翔太も『しょった!』って呼んでも怒らんくなったし、ダテも幸せそうや



まあ、ダテを取られたんは正直寂しいけどな!?








『これ、ええ写真やな』




今日は部活ではないんやけど、俺は写真部の部室に来ている



やることと言ったら、最近のメモリーを見ながらニヤけること






パソコンに映し出されとるのは







 



部員になってくれた めめ




ただ寝てたり、外眺めてたり、歩いてるだけで絵になるんよな








 



そいで 今は、もしかしたら遊びに来てくれるんやないか、という淡い期待を持って待っとる




入部してから、ここをサボり場として活用しとるらしい







放課後は来ないか…?






 






『ふふ、カッコええな…』





綺麗な瞳がレンズを見つめてる


ちょっと眠そうやけど笑








 







「ニヤニヤしてんね?笑」


『うわぁぁぁあ!!!』





突然 耳元から声が聞こえてきて、更に横から顔が飛び出してきた







 





『ふ、深澤辰哉!!』


「その呼び方やめね? ふっかって呼んでよ」


『んー、ふっかさん?』


「うん、それで」




あははは、と俺を馬鹿にしたように笑いながら俺の正面に座った




なんだよ、めめやないんか


なんて、ちょいと失礼なことを思いながらカメラに視線を移そうとしたら






 

 




「では、向井康二くんに質問です」


『え、はい』




手元のカメラを奪われて、机の上に置かされた






なんや、急に真面目な雰囲気になったで?



読めないのは変わらんけど、普段のふざけたキャラじゃない








 






「お前さ」


『えっ』





ガシッ








片手で首を掴まれた






く、苦しいっ!!息が出来へんっ!!









『は、なっせ!!』




暴れても無駄で、全く振り切れる素振りはない


さすが不良、敵う気がせん








『い“っ、や!』




恐怖と苦しさで自然と涙が溢れてくる







 






でも、俺は知っとる





 



この感じ、昔 経験したことがあるんや






それを思うたのは、目の前の男も同じなようで



少しだけ顔を歪めた







 







 




「俺と、どこで会った?」


『っ!!!』





 



思い出した




今も記憶にトラウマのように蔓延っている





 



 




この目、この声、この圧








俺を襲った狼と同じや

40、→←38、



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設定タグ:SnowMan , めめこじ , mmkj   
作品ジャンル:恋愛
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スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。ストーリーに関しては結構練っていまして、そのようなお言葉を貰えてとても嬉しいです!応援、とても力になります!これからも楽しんでいただけるように精進いたします!! (2021年3月18日 11時) (レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
スー - 今日このお話を初めて読ませていただいたのですが、ストーリーが素晴らしくて、とっても続きが気になりました…!!応援させていただきますので、これからも更新頑張ってください!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スメシ | 作成日時:2021年3月8日 21時

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