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反転された世界
目の前には めめが居る
「さっきの先輩の代わり、なってくんない？」
『えっ、』
どんどん近づいてくる唇
なんてこった！！
ええのか、俺！？
いくら相手が めめやからって、一応ファーストキスやで？
でも、ずっと会いたかった相手やし……ええんちゃう？
こんな風に心の中で葛藤しらながらも、思い切って目を閉じてみると
「なに本気にしてんの」
『うぎっ』
いきなり突き出していた口を摘まれた
そして、昔と変わらない意地悪な笑顔に胸が高鳴る
ほんまに記憶ないんか？
何度見ても、いくら見ても めめやのに
せやけど、一つだけ違うところがあった
俺を見つめる瞳に、愛おしさが微塵もないところ
俺なんか知らんから当たり前かもしれんけど
どうしようもなく辛くなった
「あー、だり」
突然、バンっ！と乱雑に扉が開けられて、2名の生徒が保健室に入ってきた
「ふっかさん、しょっぴー」
「さっき、巨乳の奴が泣きながら走ってたけど、目黒？」
「萎えたから追い出した」
「正解、あいつ胸だけだから笑」
深澤辰哉に渡辺翔太
コイツらは学校でも恐れられとる不良メンバーで、特にヤバいって言われとる
「誰コイツ」
『っ！？』
渡辺翔太に睨みつけられて、体が固まる
「あ、2年の関西人じゃね？
ほら、去年 俺らで一回シメたじゃん」
「そういえば、いたわ」
そうや、去年の入学式後に目立っとった俺は、この2人に呼び出されてボコボコにされた過去を持つ
そのトラウマもあって、固まっていた体が震え出した
「体調悪いんだって、出よ」
俺の様子に気づいてくれたんか、庇ってくれた
「目黒くん、やっさし〜」
「うるさい…」
「お前、調子乗んなよ」
俺に興味なんて無さそうな深澤辰哉と敵意剥き出しな渡辺翔太は、めめの後ろに着いて保健室を出て行った
『はぁーっ！』
緊張で疎かになっていた呼吸をする
今日の俺の運勢なんやったっけ？
こんなに色んなことあって
1位か？
それとも最下位か？
めめに会えたから、何位でもええわ
『疲れた…』
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スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。ストーリーに関しては結構練っていまして、そのようなお言葉を貰えてとても嬉しいです！応援、とても力になります！これからも楽しんでいただけるように精進いたします！！ (2021年3月18日 11時) (
レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
スー - 今日このお話を初めて読ませていただいたのですが、ストーリーが素晴らしくて、とっても続きが気になりました…！！応援させていただきますので、これからも更新頑張ってください！！ (2021年3月17日 19時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スメシ | 作成日時：2021年3月8日 21時
