ヒョンの優しさ�� ページ25
DNside
なんで来たんですか、他のヒョン達と一緒に帰らなかったんですか、別にヒョンの助けは必要ないですよ、ヒョンにとって迷惑じゃないですか、ヒョンも疲れてるのに
素直じゃない、素直じゃいられなくなってきた僕の頭の中をぐるぐる回るのはそんな言葉ばかり。
こんなにも言いたいことは山ほどあるのに口から出るのは嗚咽だけなのがとてつもなく歯痒い。
ヒョンが何かを言えば僕がそれに素直じゃない悪態をつく事がわかっているからなのか、ヒョンはお疲れ様と言ってから一言も喋らずただ僕の背中を摩ってくれている。
ほんとは怖かった。
振り付けを任せてくれたヒョン達の期待を裏切るのも、
頑張れよって応援してくれるヒョン達の想いを無駄にしてしまうかもしれないことも。
良い振りは全然思い浮かばないし、自分一人の練習室で孤独と焦りでいっぱいいっぱい。
そんな僕を見抜いていたのだ、クプスヒョンもユウヒョンも。
もしかしたら他のヒョン達も気づいていたのかもしれない。
DN「ヒョン」
「なーに、チャニ？」
DN「…ありがとうございます」
「うん、どういたしまして」
お礼を言えば、そう言ってユウヒョンはいつもの優しい笑顔で僕を見る。
“しっかり者のマンネ”
“マンネらしくない”
“ヒョンみたい”
こういう時、そんな風には言われたって、やっぱり僕はヒョン達を超えることなんて到底無理なんだなって思い知る。
まあ当然越えられる存在だなんて思ってはいないけれど、ヒョンはヒョンだなって再確認した気分。
「チャニ、頑張ることも大事だけど、それよりももっと大事な事ってなんでしょう？」
DN「…休息ですね」
「せいかーい！てことで、帰ろっか？」
ヒョンが僕をからかうようにニヤニヤとしながら出てきた質問に答えれば、ヒョンは再び微笑んでから立ち上がる。
そして僕に向けて手を差し伸べながら帰ろうと言ってくれる。
こんなヒョンが僕には13人もいることをとても誇らしく感じた。
ヒョンの手を握り、立ち上がればもう一度ありがとうございます、とお礼を述べて一緒に練習室を出る。
ヒョンが持ってきてくれた軽食をヒョンと一緒に食べながら歩いて帰った時の夜空は、僕の中で1番綺麗な景色として心に刻まれましたとさ。
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宿舎に帰るともう時計は日付を越えていたのに、なんと全員のヒョン達がご飯を食べるのを待ってくれていた。
ほんと僕のこと大好きなヒョン達だなぁ、なんてね(笑)
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圭太(プロフ) - 続きの更新ぜひお願いします！ (2021年12月22日 21時) (
レス) id: 87ffa8cf92 (このIDを非表示/違反報告)
白蓮(プロフ) - もう終わってしまうんですか？すごく面白くて続きが気になります！！ (2021年7月22日 0時) (レス) id: d25d7a91ad (このIDを非表示/違反報告)
みかづきも(プロフ) - キャロンさん» 更新が遅くなってすみません…(><) お話の続きを書いてみたのでぜひ読んでみてください´`* (2020年9月5日 21時) (レス) id: e63314d235 (このIDを非表示/違反報告)
キャロン(プロフ) - あれ面白いのにここで終わっちゃうの？ (2020年8月3日 19時) (レス) id: b42f1f9549 (このIDを非表示/違反報告)
みかづきも(プロフ) - ，さん» ありがとうございます´`* 更新致しましたのでよければ見てください！ (2020年5月15日 9時) (レス) id: a899e2f09b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづきも | 作成日時：2019年6月1日 21時
