検索窓
今日:2 hit、昨日:17 hit、合計:211,051 hit

いじわる ページ8

チラリと見ると、
はだけたシャツから
彼の素肌が覗いてて。


「何もシャツのボタンまで
 とらなくてもねえ…」


呟きつつ、目を逸らしてしまう。


「…何 照れとんの、今さら」

「て、照れてへんわ」


焦る私を見て笑う永瀬は、
ずいぶん余裕を取り戻してて。

今さらって…
見たことないし、永瀬のそんな格好。


「ええよ、見ても。
 特別サービス」


ヘラっと笑って言った永瀬は
恥じらいなんて全くないようで。


「どこのホストやねん」


思わず つっこんでしまった。

とりとめない会話を続けていて、
ふと思い付いたこと。

ブレザーの第2ボタンを
プチンと引きちぎる。


「永瀬にも これあげる」


差し出すと、
ニヤリと嫌味に笑って。


「…貰ってほしいん?」


なんて言い出す。

貰ってほしくないことはないけど。

…素直じゃないのが私なんだよ。


「要らないならええよ」

「…素直じゃない奴」


ひょいと私の手からボタンを奪うと
大事そうにブレザーのポケットにしまった。


「…るさい」

「はいはい」


笑いながら 頭をクシャリと撫でるから、
思わずその手を振り払う。

それでも笑顔の永瀬は、
たぶん真っ赤な私の顔を見て
面白がってるんだ。

ぼたん→←なんで



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (684 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
865人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こっちん(プロフ) - サイドストーリー書いて欲しいです! (2015年12月30日 10時) (レス) id: f310a2be1b (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 続編は考えていますか? (2015年12月14日 9時) (レス) id: e867817dd3 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 続編希望です笑 (2015年11月2日 1時) (レス) id: e867817dd3 (このIDを非表示/違反報告)
&う(プロフ) - 凄いきゅんきゅんしました!ツンデれんれんヤバかったです!! (2015年8月28日 23時) (レス) id: 078d4d2f3a (このIDを非表示/違反報告)
廉桜(プロフ) - はい!私、続編希望です☆ (2015年8月5日 21時) (レス) id: 5cfb1f0fa5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青緑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/meim-aomidori/  
作成日時:2015年3月19日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。