【オリジナル×ダンガンロンパ】二人の少女 (ページ24)

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第13話ページ24

家へ帰ると珍しくお母さんが帰っていた。ダイニングからは私の好きなカレーライスのいいにおいがした。

貴：「このカレー、なんかいつもとちがう味がする。」

するとお母さんはハハッと笑い

母：「よくわかったね。そのカレー、すりおろしたリンゴがはいってんだよ。おいしいでしょ？」

貴：「うん、おいしい。」

そう言って私は黙々とカレーを食べる。

黙々とカレーを食べている私にお母さんは思いもよらないことを言ってきた。

母：「…今日、雅広くんに会ったのよ、買い物の帰り。」

貴：「！」

思わず私は手を止める。

母：「その様子じゃ、やっぱりなんかあったのね。…そのくらい分かるのよ。」

貴：「別に…何もないよ。」

そしてぷいっと横を向く。お母さんはあきれたような顔をして、こう言った。

母：「…雅広くん、部活…うまくいってないみたいなのよ…。」

貴：「えっ？」

母：「野球部はいったんだけど、自分より上手い人がわんさかいるんだって。先輩にも何の期待もされてないらしくて……ほんと、可哀想よね…。」

そう言ってお母さんは深く溜息をついた。

…そっか。だからあんなに怒っていたんだ。

そして私はひどく後悔をした。

なんてことを言ってしまったんだろう。あのとき、まるで私はマサのこと知っているような口で言っていた。

私は全然マサのことなんてわかっちゃいなかったんだ！

そう、ひどく後悔した。

貴：「…行かなきゃ。」

母：「え？」

貴：「謝りにいかなきゃっ！」

そう言って私は部屋着のまま靴を履き、外に飛び出した。

母：「ちょっ…(人1)っ！」

お母さんの言葉なんて耳に入って来なかった。

ただただ、マサのことばかり考えていた。

もう…これ以上後悔なんてしたくない！

がむしゃらに、ある場所へと走って行った。