フィンくんガチオタ少女、どうやらかなり騒がしい日常を送っているようで。【マッシュル】

ガチオタ少女とホラーゲーム ページ7

フィンside


『それじゃあやっていこー！！』


「ほんとに見つからないよね……？」


大丈夫、大丈夫と笑っているのはこの部屋の主、Aちゃんだ。


僕は何も大丈夫じゃない！！！！！！！！！！！！！！


夜間無断外出ってだけでも大丈夫じゃ無いはずなのに


加えて年頃の男女二人、密室、夜、というこの状況。


もう一度言う、何も大丈夫じゃ無い！！！！！！！


『どしたのフィンくん』


「ｴｯいやなんでもないよ！！」


『？ならいーけど……今回やって行くのはこの8番出口ってゲームでーす！！』


「……脱出ゲーム？」


『そそ！！私一人じゃこーゆーのできないからさ〜』


「それで僕がよばれたんだね」


『んじゃスタート！！！』


「うわぁ……すごいリアル……」


『お？なになに？

【ご案内】
・異変を見逃さないこと
・異変を見つけたらすぐに引き返すこと
・異変が見つからなかったら引き返さないこと
・8番出口から外に出ること

…………………だってさ！！』


「なるほど…！」


まぁAちゃんは何も気にしてなさそうだし、平静を装ってなんとかやり過ごそう！！


『先にフィンくんやってみてよ！！』


「う、うん」


『……んね、早速異変じゃない？あれ』


「ほんとだ…！全身タイル模様の人が壁に紛れてる」


『近づいたらどーなるんだろーね？』


「ｴｯｯｯｯ？！引き返した方がいいんじゃ……」


と言いつつも僕も気になってはいた。


そろーりそろーり近づいて行く…と


タイル模様の人がこちらに全速力で駆け出して来た！！


「あれ、戻る時の操作は…？！えっと？！？！」


すると画面がタイルの男でいっぱいになって最初の画面に戻った。


「ギャァァァァァァァ！！！！！！！」


『あっちゃ〜やられちゃったから最初からやり直しになっちゃったね〜』


こちらをニヤリと微笑むAちゃんをみて確信した。


嵌めたな！！！！！！！！！！！！！！

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