W.box (ページ28)

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嘘はウソをよぶページ28

よく行くカフェでその背中を見つけた。

肩をつかんで振り向かせた。

「ビックリしたぁ～…」

「…ごめん」

「別に泣いてないよ」

そう言って笑った。
しげから言っちゃったって、連絡来たよ。って、一言呟いた。

空いていた隣の席に座る。

「オレ知らんくて」

「そんなに責任感じないでよ、考えすぎ」

「でも」

「神ちゃんみたいに私は本気じゃないよ。
ちょっと良いなぁ～…って、思ってただけ。
それをしげが大袈裟にしただけ。
だから、大丈夫」

いつもしっかり目を見て話すのに、オレがここに来てからほとんど合わない視線。

ウソついてるって分かった。
自分がしてきたことと同じだから、痛いくらいに分かる。

でも、オレが何かを言うのも違う気がして…
その後の言葉は出てこない。

「神ちゃんにも良い人が現れるといいね」

目が合う。
それは本心なんだろう。

「Aにも…」

「うん。

次は好きな人に好きな人がいないと良いね」

オレに伝えて、自分にも言い聞かせてる言葉。

「なんか雰囲気暗くない？
神ちゃんのせいだよ！変な空気持ち込むから」

「せやな。なんか食べようかな？」

メニュー越しに見えた顔は笑っていたけど、作った笑顔に胸がギューっと締め付けられた。

終わり

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なんかスッキリしなくて、すみません。
切ないの書きたかったんです。

続く？悩んでます。

読んでくださり、ありがとうございました。

淳太&流星コンビ、置き去りです(笑)
なんか素敵なお題があればどなたか教えてください。
この2人、むずいんです。
がんばります！