優男 ページ26
「なにがあったん?オレなんかした?」
不安げな真顔に変わった。
「なにもしてない」
「怒ってるやん」
「怒ってません!
ムカついてるだけ!」
あ、言っちゃった…
「なにに?」
「自分に」
「オレやなくて?」
「勝手に自惚れてた自分にムカついてるの」
言ってる意味が分からないって顔してる。
「好きな人の話?」
「そう」
「…好きなヤツおったんや」
ん?
「A、かわいいし…うまくいくんちゃう?」
ん?
この人、なに言ってんだろ?
「かわいくないし」
「かわいいよ、1番かわいい」
1番って、どこと比べてるんだろう?
これ告白とは違うのか?
「濱ちゃん、なに言ってんの?」
「どうせフラれるんのやったら、最後に告白してやろって思って」
「誰が?誰に?」
「オレがAに」
「私が自惚れてたのは、濱ちゃんが私のこと好きでいてくれないかな?って、ことなんだけど」
「ん?どういう意味?」
本気のキョトン顔。
あ〜…この人にまわりくどいのダメだったんだ。
「濱ちゃんが好きなんだよ、私」
キョトン顔の目がこれ以上ムリってくらいに開いた。
「やった!…え?やった!」
ガッツポーズして、少し跳ねた。
「自惚れやないよ。オレも好き、ずっと」
「かわいい子とご飯行く約束したくせに?」
「誰?…Aやなくて?」
さっきの出来事を伝える。
「オレ、モテキやな」
「ムカつく」
「あきとが狙ってる子やったから一緒に行って2人がくっつくかな?とか考えてただけやから」
「ホントかな?」
「ほんまにほんま!!」
「そうやってみんなに優しいから色んな人期待させるんだよ」
「ごめん、普通なんやけど」
そんな所が私も好きになったんだけどね…
「優しい濱ちゃんが好きだけど、他の子に優しいのは寂しくなる」
「鼻血出そ…世界一かわいい。
優しくしたいんも、優しいって思われるんもAだけなんやけど」
なんか日本語おかしい気もしたけど…
それが私の好きな人。
世界一優しい人。
終わり
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作者名:めい | 作成日時:2020年10月2日 23時