赤鼻サンタ ページ3
いざというと勇気が出ないオレはいつも逃げてばかり。
こうやって会いに来てたら、Aから好きとか言ってくれないかな?とか、そんな男らしくない考えばっかりしてる。
この近くなった距離が離れるのが一番怖い。
臆病者です。
いつも笑顔で迎えてくれるし、美味しいご飯作ってくれるし…嫌われてはないと思う。
抱きしめたいなぁ〜とか、触れたいとか、オレが思ってるの知ったら嫌われるかな?そんなことばっかり考えてる。
近づくと赤くなる顔…
期待していい??
年末になるにつれ忙しさも増す。
会いに行く時間も作れない。
クリスマスイブ、もう日付変わってクリスマスか…
小さいケーキを買って向かった君の部屋。
見上げたそこは真っ暗で、急に焦る。
会えない間に好きな人できた?
今日を一緒に過ごす人がいた?
眠そうな声と明るくなった部屋に、素直になれないでいた自分のバカさに気付く。
開けたドアから見えた、変わらない姿に思わず止まらなくなって、抱きしめた。
オレの冷たい空気が一気に温まるような感覚。
ずっと触れたかった…
一瞬本気で泣きそうになった。
「オレのこと、好き?」
それでもまだ自信なんてなくて、君の気持ちが知りたくなる。
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作者名:めい | 作成日時:2020年10月2日 23時