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赤鼻サンタ daiki.s ページ1
当たり前のように家に来て、当たり前のようにくつろいで、バカでかい声で笑ってテレビを見てる人。
「今日のご飯なに〜？？」
母親だったかな？私…
こんな大きい子、産んだ覚えないけど…
「……鍋焼きうどん」
「最高！！！」
うるさいな…
そう思っても、拒めないのは私だ。
その場が明るくなるみたいに大きな口を開けて笑う顔に惚れたのも、弱いのも全部私。
「ごちそうさまでした〜」
「どういたしまして」
「明日も仕事だから、帰るわ」
「うん、またね」
仕事終わりに来て、ご飯を食べて帰るのがこの人のルーティン。
友達の1人から、いつの間にかこんな関係。
会えるのが嬉しくて、なにも聞けないのも私。
「大ちゃん」
「ん？」
靴を履いていた背中が振り向いた。
私のこと、どう思ってる？
なんで会いに来てくれるの？？
私は……
聞きたいことも言いたいこともたくさんある…
何も言い出さない私を不思議そうに見ている。
「なに？」
そう言って、触れそうなくらい近づいた顔。
「なんでもない///」
「真っ赤(笑)」
「近いんだよ」
目の前には、にぱっと笑った顔。
あ〜…この顔、好き。
じゃあなって、笑顔で帰って行った。
帰らないで…も、言えない。
次いつ会える？も、聞けない関係。
でも、言ったら、聞いたら、会えなくなるでしょ…
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作者名：めい | 作成日時：2020年10月2日 23時
