母の友達 (ページ9)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:31,860 hit

9 ページ9

母「休みだからってダラダラしないの！」

「うるさい、休みはダラダラするもの！」

母「何かあったでしょ？元気ないし」

「…別れた」

母「だと思った。フラれたの？」

ふったフラれたの話とも違うな……

「見る目がなかったの、私の」

2週間前…あの日の光景。
次の日に連絡すると、ごめんって言われた。
ごめんってなんだろう？
ウソついてごめん？
好きにさせてごめん？
もういいや…
一気に気持ちがなくなるのを感じた。

神山さんにも悪いことしたな…
いきなり私が泣き出したから驚いてたな。

神「なにがあったん？1人で帰れる？
オレ仕事戻るようなんやけど…
お母さんに連絡しよか？」

「大丈夫です。仕事戻ってください。
遅れちゃうから」

神「帰ったら連絡して、心配やから」

強制的に交換した連絡先。
帰って放心状態で連絡するの忘れてて、
かかってきた電話。
家に居ると伝えると安心していた。
本当にご迷惑をおかけしたな…
後でちゃんと謝らなきゃな…

「お母さん、神山さん来る日ある？」

母「予定ないけど」

「来る時教えて」

母「じゃあこれ持って神ちゃん家に行ってきて」

「は？家知ってんの？行ったことあるの？」

母「お父さんに怒られちゃうからないけど～…
住んでる所は教えてもらった、すぐ近くだし」

「ヤダよ、行きたくない」

バタバタとキッチンで動き回って準備してるし…
テレビを見て無視していた。

母「はい！」

これこれって渡されたお惣菜たち…

母「もう連絡しちゃった！食べたいって言ってたから、よろしく～」

「絶対ヤダ！家から出たくないの」

母「持って行くって言っちゃったのに…
神ちゃんかわいそう…
喜んでくれてたのに…
お母さん行ったら、お父さんに悪いし…」

言い終わるとチラッと私を見た…
なにその上目遣い！

「もう、行くよ！！」