【3年A組】平 凡 人 質 少 女

16話 ページ17

諏訪「でも澪奈が死んだ理由っていってもね…もともと心開くキャラじゃなかったし」

水越「ねぇ香帆、よく一緒に帰ってたじゃん」

宇佐美「え？ま、まぁこの中じゃ一番仲良かったかな？」

え？この中でって一番仲良かったのってさくらでしょ？

水越「なんか知らない？」

宇佐美「……」

魚住「いや景山さんと友達だったのは茅野ちゃんでしょ？茅野ちゃんは何か知らないの？」

茅野「私は…」

そう言い香帆を気にしているのか後ろを振り返り香帆の表情をうかがう。

宇佐美「別にさくらだってそこまで仲良かったわけじゃないよね？」

茅野「うん…」


『え、ちょっと待ってよ…澪奈ちゃんと仲良かったの明らかにさくらでしょ？』


しまった。おとなしく目立たないようにするつもりが、でしゃばってしまった。


宇佐美「A…なんで澪奈と仲良くないアンタがそんなこと言えんの。」

『ぇ、』

〈仲良くない〉

その言葉に冷や汗を感じる

『そう…かもだけど、』


宇佐美「ほら、なら言えないじゃん？ていうかさ、Aっていっつもフラフラしてて仲良い友達なんていないんじゃない？w」


『…ｯ！』


香帆の言葉が深く刺さった。
図星だ。
本当にその通りだ。
私は皆にいい顔向けるだけ


諏訪「……」



本当に仲良い友達なんて






茅野「いるよ！…ここに、いるよ！」


『…さく…ら』


涙が落ちそうだった私の顔を上げてくれたのはさくらだった。

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