【ヒロアカ×リゼロ】チート少女は無個性？ (ページ28)

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真相2 ページ28

ア「＿＿なるほどね。時間が戻る前の状況からすればそう考えるのが妥当かな……」

『ただ、少し早計な気もするので、今の時点では“仮説”として考えましょうか』

ア「だねぇ。……それにしてもこの仮説が正しいかったらスバルも苦労人どころじゃないね、何せボク達の知らないうちに何回も死んでるかもしれないんだから」

『今思えば、初めて会ったときからあの目は気になっていたわ』

ア「目？目つきが悪～いこと？」

『そうではなく……あの目は一回以上は死域に踏み込んだ人の目。つまり初めて会ったときには既に死を経験していた可能性が高い』

目は口程に物を言うものだ。
死域の寸前で立ち返り、戻った方は一般人とは明らかに違う目をしている。
スバルは“それ”と似ているようでまるで違う目をしていた。
要はスバルは“完全に”死域に踏み込んだことがある、ということだ。

ア「ボクは気付かなかったけど、リーが言うならそうなんだろうね。＿＿＿死、か」

一瞬、アイレの顔が曇る。
と、私の視線に気付いたアイレが焦った様子で弁明を始めた。

ア「ち、違うんだよ！……ボクはリーと出会うまでは独りぼっちだったから、一時期は消えてしまいたいと思っていたんだ。数百年間の孤独がいつになったら終わるんだろうってね。」

でも、と一度切ってアイレは続けた。

ア「望まない死を何度も遂げてしまったとしたら、これからも望まない死を繰り返すとしたら

．

＿＿＿＿スバルはいつか壊れちゃうかもね。」

『‼‼そ、れは』

言われてみれば当然だ。
今まで平和な環境に身を置いていた一般人が突然見慣れない危険な場所に飛ばされ、頼れる者も、使用可能な金銭も、あの世界の知識もない…そんな状況に加え死という計り知れない恐怖を幾度と経験したら廃人へと成り下がるだろう。
しかし、リムが見ていた彼は＿＿＿

『きっと、大丈夫』

だって、

『＿＿＿だって、スバルはエミリア様のためなら他人から非難されようとも、文字通りなんでもやり遂げてしまう。そんな一途な人なのだから』

年相応のスバルの笑顔が脳裏に浮かび、口元を緩めるリムであった。

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(作者の雑談)
いや～、更新も久しぶりな気がしますね～！
新しい環境に少しずつ慣れてきたので更新しなきゃ、と思いまして…。
ペースは相変わらず遅いですが、これからも頑張りますので応援よろしくお願いします！