page、09 ページ10
カチャッカチャッ
陶器のぶつかる音が部屋に響いた。
コポコポっとケトルの中からお湯の沸騰する音が聞こえる。
エミリーの腕がケトルに伸びる。
ポットにお湯を注ぎ、それを他のポットに移した。
茶葉をポットに三杯ほど入れ、勢いよくケトルのお湯を注ぐ。
ポットに蓋をかぶせ、懐の懐中時計の蓋を開く。
時間を確認し、懐中時計の蓋を閉めた後
ソファに座る蘭堂に向き直った。
『少々お待ち下さい』
「否、何から何まですまない。有難う。」
ソファに座る蘭堂は、これでもかと厚着をして、暖炉の前のソファで縮こまっていた。
ここは蘭堂の屋敷。
その一室、紅茶を淹れる為の道具一式が並べられたカート。その前にエミリーが立っていた。
数分経ち、また懐中時計を開いたエミリーが茶こしで紅茶をポットに注ぐ。
その間にティーカップにお湯を注ぎ温める。
その後ティーカップのお湯を捨て、ティーカップに紅茶を注ぐ。
『どうぞ、』
ソーサーにティーカップを置き、蘭堂の前の机にかちゃりと音を立て置いた。
「ああ、有難う」
蘭堂が震える手で紅茶に口をつけた。
その様子をただ立ったまま見つめていたエミリーが、不意に背後を振り返った。
『……………来ました。』
「?」
刹那轟音が鳴り響き、激しい衝撃波が繰り出された。
「………寒い」
衝撃波から数秒後、武装した黒ずくめの男たちが入ってきた。
二、三人ほどの男達だ。
皆、重火器で武装している。
「面倒ごとは嫌いなのだが………」
_________________
すみません!蘭堂さんの口調が分からないんです
いいんかな?これ?
あっそして!お気に入り登録!約二十二人、千七百hit!有難うございます!
49人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
酸素無駄遣い装置 - みのりさん» 嬉しいです。有り難うございます。更新、なるべく毎日できるように努めます。 (2019年8月17日 10時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 初コメ失礼します!酸素ちゃん、更新頑張ってね?応援してるよ! (2019年8月17日 6時) (レス) id: 671f4436ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ