ポートマフィアが主の家政婦は毎朝味噌汁を作ります。【文スト】【中原中也】

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『いってらっしゃいませ〜』


　玄関に立ってご主人様が仕事に出かけるのを見送る。
今は午前11時半。仕事に行くにはかなり妙な時間だ。でもそれは普通のサラリーマンの話だ。私のご主人様はなんてったってポートマフィアなので主な仕事は夜らしい。だからこんな時間に出社というわけ。


『さてさて…うへぇ…改めて見るときったないわぁ。』


　ご主人様が仕事のあいだ私は家政婦としてこのアビキョーカン？っていうのか知らんが散らかりまくったお家をお掃除しなきゃならんのでしたとさ。


『しっかしこの汚さに加え広さよ…何処から掃除すりゃぁいいんだよこんちくしょーめぇ！！』


　汚くて広い…大きい家ってこれだからいやなのよねぇ奥さん！！

……………まぁとりあえずリビングの端から綺麗にしていこう…！

『頑張れ私よ！！！』









『ゼェハァゼェハァ…』


　床に落ちている物を拾い、いらなそーなもんといりそーなもんとゴミにわける、床に落ちている物を拾って……
という作業を続けること一時間。


『か、かなり頑張ったから3/4くらいは……でえええええいい！？』


かなり期待して振り返ったのに、床が見えるところはリビングの1/2いっているか……いや、これは1/4！？


『ううそだあああああ！！』


　やべ、一人なのに叫んじまったぜぃ…
おいおいこれはどういうことだ…私、頑張ったよね…ご主人様どんだけちらかしてんだyo……








『……よし。心折れた。』


　うえーんうえーんこころおれたよー

こういうときはあれだ。気分転換。おやつたべよう。ちと早いが。


『おやつ〜おやつ〜』


　鼻唄を歌いながら冷蔵庫を開けると、


『んぎゃーーーーーー』


　そういえばここの家の人まともに片付けしてねーし自炊もしてねーんだわ！！おやつなんてあるわけないわーーー！！

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ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー味噌汁の具(美味しいかどうかは分からない)

馬鈴薯

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