23話 ページ23
虎杖視点:
運動も喧嘩も昔から人並以上にできた。
でもそれを一度だって
「俺にしかできない」と思ったことはない。
飛んで来るキャシィを絞め落としの体勢で捕まえる。
『「宿儺を喰う」
それは俺にしかできないんだって
死刑から逃れたとて、この使命から逃げたらさ
飯食って、風呂入って、漫画読んで
ふと気持ちが途切れた時
「あぁ今、宿儺のせいで人が死んでるかもな」って凹んで
「俺には関係ねえ」「俺のせいじゃねえ」って自分に言い聞かせるのか？
そんなの、ゴメンだね
自分が死ぬ時もことは分からんけど
生き様で後悔したくない』
「悟、寮を案内してやれ
それから諸々の警備の説明もな」
学長はニッと少し笑い、そう五条先生に指示をした。
「合格だ
ようこそ呪術高専へ」
『！よろっ──』
バキィ！！
手を差し出されたので、握ろうと手を伸ばすとキャシィがまた殴って来た。
「あ、スマン
術式解くの忘れてた」
ーーーーーーーーーーーー
五条先生と外へ出ると待っていた板垣が寝ていた。
「いきたい」と呟いて。
「あらら、A寝ちゃってんの？」
『起こす？先生』
「んーそうだね〜
一応起こそうか」
そう言って五条先生は板垣の側へ行き、「Aー？Aー？」と何度か呼んだ。
「んっ」
『此処で寝ると風邪引くよ？』
そう声をかけたら眠そうな目を擦って笑った。
「んーごめん虎杖
ありがとう
てかぼろぼろやんね！？
何！？どんな面談なの！？」
『あー、あはは
まあ頑張れよ板垣！』
「えっなに怖………」
「大丈夫ー？寝るくらい疲れてんだったら休んでからのほうがいいよー？」
「あー……大丈夫
行くよ」
「そ？じゃあ板垣いこうか面談」
「うぃ」
………なんで板垣は五条先生苦手なんだろう。
今までの会話を聞いてても、短く、出来るだけ話したく無いと言うように
返事をしている気がする。
俺が気絶させられた時とかなんかあったんかな。
〜おまけ〜
【2人の面談が終わった後】
NO視点:
「あんね
私あんま家具とか日常品無いから買ってきていい？」
「お？じゃあ俺も行きたい！」
「いいね！じゃあ虎杖もなんか買お！」
「じゃあ僕も行くー♡」
と、五条が言うとあからさまに板垣は嫌な顔をした。
「全部僕買ったげる」
『オッケ行こ』
「金で釣られんの……？」
『金欠だから奢ってもらえるなら別だよ』
「わー先生泣いちゃう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めちゅん(プロフ) - ももさん» わーーありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2021年4月19日 19時) (
レス) id: 08c64ed56b (このIDを非表示/違反報告)
もも - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちび | 作成日時：2021年4月13日 6時
