呪われた少女 (ページ11)

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仇ページ11

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『んー、暇だなぁ。』

怪我人はこんなにも暇なのか、勝手に抜け出したらしのぶちゃんに怒られるかしら。

とかそんなことを呑気に考えていたら。

不「おいA！鬼舞辻に呪いかけられたってどーゆー事だァ？」

『あ、実弥だー！すっごい暇なの、相手s...ったァ！』

実弥は部屋に来たかと思えば、わたしの頭を1発叩きやがった。

不「どーゆー事だって俺は聞いてんだよォ。」

『しのぶちゃんから聞いたなら、そのまんまの意味だよ。私は１年後に鬼になっちゃうんだってさ。』

不「ふざけんな！なぁにが鬼になるだ。ンなことあってたまるか。」

そーいっている実弥の手は、震えていた。

『大丈夫だよ、1年もあるんだから。』

私はそう言って、実弥の手を握る。

不「1年"しか"ねぇじゃねぇか。」

『その1年を有意義に過ごそうじゃないか。私が鬼になったら、実弥が私の頸を斬ってね。』

不「お前は鬼になんてさせない。」

『だーから、もしなったら、ね？私の最期は、実弥と一緒がいいの。だから実弥が斬ってね。』

「ふざけんじゃねぇよ...。」
そういうと実弥は、部屋を出ていってしまった。
.....怒らせちゃったかな。