君との夢の日々。

由来。《Momotaros》 ページ19

『ももちゃーん』


デンライナーのなかをうろうろしながらどこかに行ったモモタロスことももちゃんを探す。

ももちゃーんと呼びながら歩き回っているとどこからか｢俺はももちゃんじゃねぇ！！！｣と声が聞こえる。

声が聞こえた方に歩いていく。

『あ、いた、ももちゃんみーっけ。』

ソファの上にどっさり座っているももちゃんを見つけふらふらと近づく。

｢だから俺はももちゃんじゃねぇって言ってるだろ……なんの用だ｣

突き放さず隣に座る場所を作ってくれるあたりももちゃんは優しい。

『んー、特にないよー、暇だったから探してただけ』

マンガみたいにｽﾞｺｯとこけるももちゃん。

特に話すこともないのでしばらくの沈黙が続く。そんな沈黙を破ったのはももちゃんだった。

｢お前よー、なんで俺のことももちゃんって呼ぶんだよ。｣

『んー？？モモタロスだからももちゃん』

｢なんでももちゃんなんだよ！！｣

『……なんとなく？？』

くだらない会話だけどこれが楽しい。

『じゃあももちゃんはなんでモモタロスって名前なの』

｢それはだなー！ほら……あの……あれだ｣

『どれ』

｢…………あれはあれだろ、ほら！｣

『ももちゃんって名前の由来知らないんだ……』

｢ｯﾁ、悪いかよ！良太郎がつけたからな！｣

『りょーたろーお兄ちゃんのネーミングセンスってどっかズレてるよねえ……桃じゃなくてりょーたろーお兄ちゃんから生まれてるしなあ』

｢その言い方はなんか語弊があるぞ……そんなに気になるなら良太郎に聞いてくりゃいいだろうが｣

『りょーたろーお兄ちゃんが桃太郎好きだからかな……ももちゃんって赤だし』

｢おい話聞けよ。てか俺そんな理由で名前つけられてるのかよ｣


この会話はりょーたろーお兄ちゃんがご飯だよーとデンライナーに呼びに来るまで続いたとか……


✂------------- ｵ ﾏ ｹ -------------✂

『ねぇ、りょーたろーお兄ちゃん、ももちゃんの名前の由来ってなーに』

｢んー、モモタロスの？？赤だから桃太郎かなあと思ってモモタロス……？｣

｢お前ら似たもの同士か！！！｣

やっぱり兄妹でした、考えることは同じ……


✂------------ ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ------------✂


最近恋愛ものばっかだったのでたまにはのんびり日常を……(書けてるのかわかんないけど)


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これからもノロマながら更新していくのでよろしくお願いします……！！

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