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無事に冷宮から戻り、やっと夜が来た。



A「大王様…。柳雪でございます。」


と、声をかけると足音がして急に扉が開いた。


政「柳雪…。皆、下がれ。」



宮女や宦官が下がってく。


A「改めて大王様に拝謁致しま……」

急に政様に腕を掴まれた。

政「そんな事しなくていい。体に触る。」

A「政様……」


久々の政様の顔に涙がでてくる。

政「良く戻ってきたな。」

政様が目に涙をためて、微笑んでくださる。


A「はい。ただいま戻りました。」

頬に生暖かい感触がした。


政「Aには迷惑をかけるな。普通の家だったら…人目につかず、家族”3人”で……暮らせたのに。すまない……そして…本当に……ありがとう…」


政様が涙を流してるところを初めて見た。いつもの勇敢な政様からは考えられなかった。


A「そんなこと……ありません。私今…本当に幸せです……。」


政「ああ……。俺も…幸せだ……。」




確かにごく普通の生活が送れていたら良かった…なんて、何度も思った。でも、今は今で……すごく幸せだ…。



A「政様…。」

政「何だ…。」



A「触って見てください…。」

私は政様の大きな手をとって自分のお腹に当てた。政様の手はとても暖かい。


政「俺と…お前の……子か…。実感が…わかんな…。」


A「ふふッ…。私もです。」


本当に幸せだ……。こんな幸せを私は感じていいのだろうか。


政「もう夜遅い。夜遅くに起きているのは体に触る。」

A「そうですね。もう寝ましょう…。」




と、いい私たちは寝台へ歩いた。














何故か寝台へ向かう一歩一歩が重かったが、私の気のせいだろう。

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(プロフ) - 今まで見た中でダントツ1番です。また更新していただけたら嬉しいです。待っています! (2021年7月20日 0時) (レス) id: f6aca41875 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - とても面白いです!!続きが気になります。政様カッコいいです!更新頑張ってください (2020年3月19日 14時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - すごく面白そうですね!更新が楽しみでしかたありません!これからも頑張ってください。応援しています (2019年11月6日 9時) (レス) id: 36a4111e18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠花 | 作成日時:2019年11月3日 22時

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