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You side

私たちは自分たちの屋敷を出て、冷宮に向かった。



挋華「A前…」

と、言われ前を見ると皇后様…いや皇后の姿があった。

琳花「一寸先は闇だな。意気揚々としていたのにいいざまだ。」

A「そう見えますか?」

琳花「骨の髄まで凍る苦痛を冷宮で味わうがいい。その後、処刑するのも悪くはあるまい。」





今のうちに笑っておけ。







やがてその笑いが、慟哭に変わるだろうから。








私は笑顔を見せ、皇后の横を通って言った。







琳花「じき死ぬというのにあの余裕は何だ。私の受けた苦痛を万倍にして返してやる。」










冷宮に入ると、そこはまるで廃墟のようだった。机や椅子などの家具は埃をかぶっていて、所々壊れていた。



私はここで暮らせるだろうか。いや







暮らさなければならない。



―夜―

挋華「寒い。これでは凍え死ぬわ。大丈夫?」

A「私は平気。心配ないわ。」



確かにここは凍え死にそうだ。でも耐えなければ…。









すると、壊れかけの扉が開いた。


政様だ。

A「大王様!!」

政「皆、下がれ。」

政様が人声かけると、挋華も含め出ていった。


人が全員出ると、私たちは互いに駆け寄った。


A「お戻りを!!来てはなりません!!」

すると、政様が首をふった。

政「今夜だけはお前と居たい。だめか?」

A「大王様……」

政様が抱きしめてきた。とても暖かかった。涙で視界が霞む。

政「少しだけ…耐えてくれ…少しだけ……」



自然と涙が溢れてきた。

A「政様……」

政「A……」

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(プロフ) - 今まで見た中でダントツ1番です。また更新していただけたら嬉しいです。待っています! (2021年7月20日 0時) (レス) id: f6aca41875 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - とても面白いです!!続きが気になります。政様カッコいいです!更新頑張ってください (2020年3月19日 14時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - すごく面白そうですね!更新が楽しみでしかたありません!これからも頑張ってください。応援しています (2019年11月6日 9時) (レス) id: 36a4111e18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠花 | 作成日時:2019年11月3日 22時

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