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猫又監督に一応挨拶をすると、全員の前に立たされた。

私なんかよりみんな背が高くて、上から見下ろされてる感が凄い。何だこの圧。

みんな新しいものを見るような目で私を見ている。



何となく自己紹介をし、
本日はよろしくお願いします、と伝えて一礼した。
周りからは拍手の音が聞こえて来る。




監督の話が終わると皆がバラけて行った。


ふう、とため息を着いて指定されたパイプ椅子に座ると、それはギシと音を鳴らした。




「Aちゃん。今日はよろしくね」




光が遮断され、影がすっぽりと私に覆い被さる。
上を見れば黒髪の人が腰を曲げてこちらを見ていた。




『...はい、えーっと』

「3年、黒尾鉄朗。主将だ。よろしく」



目の前に大きな右手が差し出される。
それに恐る恐る手を近づければ、握手をされた。



『よろしくお願いします』



取ってつけたような笑顔を見せた黒尾さんは、
皆の方へ行ってしまった。



















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研磨side





「ちょっと研磨、こっち来い」


クロが高坂Aの横に座っている俺の腕を引っ張って立たせ、歩き出す。
その顔は少し焦っていた。

少し離れた場所で止まると、クロは小声で話し始めた。



「なんで高坂Aと研磨が2人でいるんだよ!」

「...例のマネージャーだって」

「マネージャー...?」



ハッとして虎の方を見たクロ。
一方で虎はこっちを見ていて、
ファイトと言わんばかりに拳を突き出す。
その後高坂Aの方に向かって虎は走り出した。




「Aちゃん、マネージャーなってくれるの?」

「知らないよ。本人に聞けば?」

「無理に決まってるでしょうが!」




あまり取り乱さないクロがこんな風になるのは珍しい。
その理由は高坂Aなんだけど。

横目でクロを見ると、
その目は真っ直ぐに彼女を見ている。










そう、クロは前から高坂Aが好きなのだ。






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設定タグ:ハイキュー , 音駒 , 黒尾鉄朗
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作者名:メイ | 作成日時:2021年8月22日 2時

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