10 ページ10
辰「アッハッハッハッ……マジで?」
『マジで』
辰「そりゃー高杉の奴が黙っちょらんぜよ」
『分かってるさ。ただ純粋で大バカ者なアイツを、ただのバカにしてやるのは私たちにしかできない。その為なら私は差し違えるのもいとわないさ』
新「(Aさん…その高杉さんって人を大切に思ってるんだな)」
『新八君、それ銀時の前では絶対言わないで。めんどーな事になるから』
新「え!?心読みました!?」
『…ただの腐れ縁さ。それ以上でもそれ以下でもないよ』
辰「(ボソッ)高杉はそれ以上に思っているよーじゃがのー。相変わらず鈍い奴じゃ」
『何か言ったか?』
辰「いんや何でもないぜよ(かくいうワシもヅラもそうじゃったんじゃがの〜)」
新「そうですか…みんな凄いんですね。ウチの大将は何考えてんだか、プラプラしてますけどね」
『全くだ』
辰「アッハッハッハッ、わし以上に掴みどころのない男じゃきにの〜」
銀時は神楽に樽ごと水を飲ませていた。
辰「じゃが人が集まってくる男ちゅーのは、何かもってるモンぜよ。わしやヅラの志に惹かれて人が集まっとるよーに、おんしもチャイナさんも、奴の中の何かに惹かれて集まっとるんじゃなかか?」
新「…んー、何だかよく分からないですけど…」
その時、悲鳴が聞こえてきた。
目の前を見ると触手に掴まれた人達。
新「あれ?何?ウソ?何?あれ?」
『幻覚でも見てるのか?』
辰「アッハッハッ、いよいよ暑さにやられたか。何か妙なものが見えるろー。ほっとけほっとけ、幻覚じゃアッハッハッ」
『辰馬ー、あんた幻覚に腕巻き付かれてるよ』
辰馬の腕には触手。
触手はさらに巻きつき、辰馬を宙に浮かせる。
辰「ほっとけほっとけ、幻覚じゃアッハッハッハッー」
新「うわァァァ!!坂本さァァァん!!」
「なっなな何だアレェェ!!」
「化け物だァァ!!」
陸「あれは砂蟲。この星の生態系で頂点に立つ生物。普段は静かだが、砂漠でガチャガチャ騒いじょったきに。目を覚ましたか…」
新「ちょっとアンタ、自分の上司がエライことなってんのに、何でそんなにおちついてんの!?」
陸「勝手な事ばかりしちょるからこんな事になるんじゃ。砂蟲よォォ、そのモジャモジャやっちゃって〜!特に股間を重点的に」
新「何?何の恨みがあんの」
『新八君、女の股間への恨みはすごいよ』
新「銀さん、あの人なにしたんだ…」
.
372人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2月28日 9時) (レス) @page13 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - この小説好きです!更新待ってます! 頑張ってください!! (2月28日 2時) (レス) id: 4d1786726f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:芽衣 | 作成日時:2024年2月11日 18時