11 ページ11
辰「アッハッハッハッ、わしがこんな所で死ぬかァァ!!」
辰馬は懐から拳銃を取り出し、乗員達に絡まっている触手に向かって撃つ。
辰「みんなァ、逃げェェい!!」
「たぅ…たた助かったァァァ!!」
撃たれた触手は力を失い、乗員達は逃げた。
その時、地響きが鳴り響き、なにかが砂の中から姿を現す。
それはダンゴムシのような体をした生物だった。
「出たァァァァァァ!!」
『王◯?』
陸「砂蟲ぜよ」
触手は船にも絡みつき、砂蟲は砂中に潜り込んでいく。
「ヤバイ、船ごと地中にひきずりこむつもりだ!!」
辰「大砲じゃあああ!!わしはかまわんで大砲をお見舞いしてやれェェェ!!」
新「でも坂本さん!!」
陸「大砲打てェェェ!!」
大砲を砂蟲にむける。
新「ちょっ、あんた坂本さんを殺すつもりですか!?」
陸「奴一人のために乗客全てを危機にさらせん。今やるべきことは乗客の命救うことじゃ。大義を失うなとは奴の口癖…撃てェェェ!!」
大砲を砂蟲に向けて撃つ。
陸「奴は攘夷戦争の時、地上で戦う仲間をほっぽいて宇宙へ向かった男じゃ。なんでそんなことができたかわかるか?大義のためよ。目先の争いよりも、もっとずっと先を見すえて、将来の国のためにできることを考えて、苦渋の決断ばしたんじゃ。
そんな奴に惹かれてわしら集まったんじゃ。だから奴の生き方に反するようなマネ、わしらはできん。それに奴はこんなことで死ぬ男ではないきに」
辰「いやいやいや!死んじゃうってコレ!どう考えても死ぬよアレ!地中にひきずりこまれてる!!」
辰馬はどんどん砂中に引き摺り込まれている。
「砂蟲が土の中に逃げるぞォ!!」
「イカン、坂本さんが……!!」
「潜り込む前にしとめるんじゃァァ!!」
「坂本さんば救えェェ!!」
その時、銀時が大砲に飛び乗り、木刀で砲筒を貫いた。
銀時の近くには同じような木刀を手に持ったAがいる。
銀「こんなモンぶち込むから、ビビって潜っちまったんだろーが」
『最初にあの蟲の縄張りに不法侵入したのは私らさ』
銀「大義を通す前にマナーを通せ、マナーを」
新「銀さん!Aさん!」
銀「辰馬ァ、てめー星をすくうとかデケー事吐いてたくせに、これで終わりか!?昔からテメーは口だけだ…俺を見ろ俺を。自分(てめー)の思った通り生きてっぞォォ!!」
銀時とAは船から飛び降りた。
.
373人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2月28日 9時) (レス) @page13 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - この小説好きです!更新待ってます! 頑張ってください!! (2月28日 2時) (レス) id: 4d1786726f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:芽衣 | 作成日時:2024年2月11日 18時