検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:6,547 hit

ページ3

会うたびにいがみ合っていたサラとナハト。



それが変わったのは、モルゲンが亡くなったと聞かされてからだった。





ヤミと共にモルゲンの墓に訪れると座り込みうつむくナハトの姿。
いつもは大きく見えた背中も今は小さく見える。



ヤミはナハトに歩み寄る。



ヤミ「オレ、いつか自分の団つくるわ。オレが騎士団長なんざめちゃくちゃ笑えるだろ?」



ヤミはナハトの横に置いてあるタバコを手に取った。



ヤミ「…もし実現したら…お前が副団長になって一緒に笑われろ」



ヤミはタバコを一本取り出し、火をつける。
まだ吸いなれていないので咳き込むが、気にせずに吸い続け、ナハトに背をむけて去っていった。

ヤミに傘を渡し、もう一つの傘を持ってナハトのもとへとサラは歩み寄った。

しかしナハトにかける言葉が上手く見つからない。



『ナハト…私アナタのこと正直苦手だったけど、モルゲンからいろんなことを聞かされたの。本当にモルゲンはアナタのことが好きだったんだね。だからアナタを命を賭けてでも守りたかったんじゃないかな…。これからアナタがどうするかは分からないけど……生きて』



ナハトは目を見開く。
弟を追って死のうとしていたのは事実だったからだ。



『今のアナタがするべきことは生きること。死のうとするなんてモルゲンが望んでいないし、それは逃げだよ』



もう一つの傘を置いて、サラはフードを被り去っていった。










それからだった。
ナハトは変わり、金髪に染めていた髪の毛を黒に戻し、モルゲンのようにポニーテールにし、性格までモルゲンに似せ始めたのは。










『…もうモルゲンに縛られないで、自分で生きてみたら…?』

ナハト「お前のそう言う所が嫌いだ」

『嫌いで結構。私も今のナハトは嫌い。まだ昔のナハトの方が好きだよ』

ナハト「……………」




ナハトは黙り込んでしまう。



ナハト「お前に何がわかる」

『うん…双子のアナタよりはモルゲンのことはわからないよ。でもね、アナタのことを嬉しそうに自慢するモルゲンは知ってるよ』

ナハト「…!」



笑うサラに思わずモルゲンを重ねてしまうナハト。





.

3→←自由(ナハト♡主人公)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かりな(プロフ) - ラナが氷の中いた時の物語みたいです。 (2022年11月12日 13時) (レス) id: 7fdaa38abf (このIDを非表示/違反報告)
芽衣(プロフ) - かりなさん» リクエストありがとうございます!シチュエーションのリクエストはありますでしょうか?? (2022年11月12日 9時) (レス) @page22 id: c3f5046ce0 (このIDを非表示/違反報告)
かりな(プロフ) - ラナと ライアの絡み見てみたい (2022年10月26日 19時) (レス) id: 7fdaa38abf (このIDを非表示/違反報告)
芽衣(プロフ) - 影狐さん» コメントありがとうございます!気に入ってくださって本当に良かったです(^^)またリクエストがあれば、お待ちしていますので、お願いします。 (2022年9月14日 11時) (レス) id: c3f5046ce0 (このIDを非表示/違反報告)
影狐(プロフ) - 書いてくださって本当にありがとうございます😭難しいリクエストだったのに本当にいい内容でした!これからも楽しみにしています!! (2022年9月14日 6時) (レス) @page4 id: 09a29cb078 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:芽衣 | 作成日時:2022年9月10日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。