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ヤミ「できるか…!オレがお前を……」

『……っ…』



一度苦痛に顔を歪めた後、Aは一時的に気を失ってしまった。



ヤミ「A…!」

『うるさいうるさいうるさいうるさいっっ!!!』



しかし次の瞬間にはラナに変わってしまっていた。



『人間が…私利私欲でみんなを殺した穢らわしい人間が私に触るなっっ!」



ヤミの腕を振り払ったラナだが、その体はよろめいている。
しかしその表情は憎悪に満ちていた。



ヤミ「……Aの言葉で思い出したけどよ、おまえAの中にいたって言ってたよな」

『黙れ…』

ヤミ「海底神殿で絶望君と戦った時、あの時小僧達を助けてくれたのお前じゃねぇの?」

『黙れっ!』

ヤミ「戦いが終わった後、あの絶望君にオレと小僧が手を合わせた時、ありがとうってオレたちに言ったよな…アレ、お前じゃなかったのか?」

『黙れっっ!』





ヤミ「その感情、本当にお前のものなのか?」





『だまれぇぇぇえええええ!!!』



ラナの強大な魔力が辺りを包み、地割れが起きる。
地面の破片がヤミの頬を裂くが、ヤミは真っ直ぐにラナを見つめる。



『おまえら人間に何がわかるっ!私たちはただただ平和に暮らしたかった!それの何が悪いの!?何か私たちが悪いことした!?それなのに勝手に私たちを襲い、絶滅に追い込んだ人間が…知ったような口を聞くな!!!』

ヤミ「…おう、知らねーよ」

『!!』

ヤミ「お前達に何があったかなんてオレは知らねー。オレは異邦人だしよ、お前らエルフがいた頃なんて500年も前だろ?オレァそんなにこの王国の歴史は詳しくないしよ、知ろうともしなかった。

だがこれだけはわかる。今お前らがやってることは……その憎い人間がやってることと同じなんじゃねーの」

『!!違う!!!!』

ヤミ「勝手に転生やらなんやらで大切な女や仲間を乗っ取られて襲撃する。何も変わらねーよ」

『それは…お前らが……』



ラナの禍々しい魔が弱まっていく。



ヤミ「先にオレら人間がやったからってか?それじゃあ何も変わらねーじゃねぇか」

『……………』



ヤミの言葉に言葉を失うラナ。



ヤミ「復讐なんてやったって何も変わらねーし、悲しみしか生まれない。そんなことは本当はお前気付いてんじゃねーの?そんなことをお前は望んでんのか?」

『……私は…』





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芽衣(プロフ) - 天霧さん» いつもご覧頂き、ありがとうございます!応援してくださり誠に感謝の気持でいっぱいです…(泣)これからもよろしくとお願いします!! (2022年7月31日 23時) (レス) id: c3f5046ce0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 芽衣さん» 気長に待ってます。頑張ってください応援してます!楽しみに待ってますね (2022年7月27日 21時) (レス) id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
芽衣(プロフ) - 更新が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。完結表示についてですが、作者も気づかないうちに表示されてしまい現状直せる術が分かりません。まだ亀更新が続くかと思いますが、完結に向けて更新を頑張っていきますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。 (2022年7月22日 22時) (レス) id: 4eab190aea (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - 下に同じく (2022年6月21日 7時) (レス) id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
かりな(プロフ) - 続き出す予定あります? (2022年4月27日 14時) (レス) id: 7fdaa38abf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:芽衣 | 作成日時:2021年8月30日 7時

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