雪月花４

３ ページ23

ヴェットは身体から宿魔の剣を引き抜く。
しかし、代わりにAの氷晶剣が身体に突き刺さる。



『お返し…』



Aはニヤリと笑う。



ｳﾞｪｯﾄ「キサマ…死に損ないのくせにーーー！！我が負けるハズなど無い！！！キサマら人間ごときにーーー…」

ｱｽﾀ「オマエは誰にも勝っちゃいねー…！！！誰か一人でもオマエを前に諦めてたか……！？」

ｳﾞｪｯﾄ「…………黙れ…」



そこでヴェットは全身に鳥肌が立つ。



ｳﾞｪｯﾄ「(魔力の鎧と絶対的自身に綻びが生じて、初めて感じる悪寒…コイツは我と同じ…いやコイツは獣なんかじゃないーーー…)」



アスタの五つ葉の魔導書が黒く光る。



ｳﾞｪｯﾄ「(コイツは絶望をも喰らう悪魔)」


ヴェットに迫るアスタの後ろにはドス黒い悪魔の姿がヴェットには見えた。



『アスターーー！！』

ｱｽﾀ「絶望…」

ｳﾞｪｯﾄ「うおアアアアアアア」

ｱｽﾀ「オマエの負けだアアア！！！！」



アスタの渾身の一撃がヴェットを地に沈めた。





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