ヨナの姉は片想い中

●仲直りの賄賂 ページ21

「ああぁーーっ
早く風の部族の屋敷へ戻ろうぜ
ムンドク将軍」

「お前・・何をイラついとるんだ
そしてじっちゃんと呼べ」

「イラついてなんかいませんよ」

イラついとるんだなと呟いてるムンドクは無視

コンと何かぶつかる音がした

下から顔を覗かせたのはA姫とヨナ姫

は？ どういう事だ？


「A姫 ヨナ姫 何でここに・・・」

俺のいるとこまでよじ登ってきた2人

『はい あげる』と果実を渡してくるA姫

袖口からいくつかの果実を落とすヨナ姫

･･･ますます意味が分からん


「昼間はごめんなさい
私がふがいないから怒ったんでしょ」

『私たちは高華国の誇りある姫なんだから
うだうだ言ってないで自分たちで何とかしてみる』

じゃねと言って去っていくヨナ姫


あ・・と呟いたA姫の顔は
置いていかれたって書いてある

どういう事なのかとじ〜っと見てたら

『えっと とりあえず果実は仲直りの賄賂？みたいな・・・』

いや不思議そうに言われても

『さっき何とかしてみるって言ったけど
もし・・・』

口ごもるA姫

もし何とかできなかったら だろうな

「ーーどうしてほしいんですか？」

顔を勢いよくあげて

『た・・助けてほしい』

言い終わったと同時に

俺が止める間もなく去って行った

言い逃げかよっ

「・・・だから姫さんたちとは
あまり関わりたくねェんだよ」

A姫に手渡された果実をかじる

●専属護衛→←誤字←

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