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それから時が経つのは早いもので、気づけば私は、小学六年生になっていた。
まあ、この数年がまた濃いもので、お兄ちゃん達が捕まって年少に入ったり、
あの無敵のマイキーと友達になってたり、
、、、お父さんたちが私を置いてどこかへ行ったり。
いつか、こうなる日が来ることは、お父さんが再婚した時からだいたい予想がついていた。
小学生の子供を置いてどこかへ行ってしまう彼らは、少し頭がおかしいんだと思う。
でも、ここまで育ててもらったことにはちゃんと感謝しているつもりだ。
まあ、あの人達がいなくても、家事は昔からやってるし、
おばちゃんに料理も教えて貰ったし、
お金だけは、毎月振り込んでくれるしで、そんなに困っていない。
それよりも、大変なのがお兄ちゃん達が年少に入ったことだ。
なんか人を殺してしまったとかどうだとか。
助けてもらった日から、お兄ちゃん達は私のヒーローみたいなもので、
すごく憧れていた。
お兄ちゃんみたく強くなれるように道場に通ったり、
仲良くなれるようにできるだけ沢山話しかけたりした。
そのおかげで、今ではかなり強くなったと思っている。
まあ、お兄ちゃんと仲良くなろう作戦は、失敗で終わってしまったんだけどね。
仲良くなるどころか、逆にウザがられたっけなー。
なんて考えながら、私は武蔵神社に向かっている。
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作者名:タケノコご飯 | 作者ホームページ:http://mamsora
作成日時:2021年8月27日 21時