LAST LOVE ２６ ページ27
your side
A「…っ」
涙が止まらない
真司郎「Aちゃん大丈夫？」
A「真ちゃんありがと…
感動しちゃって…」
この映画は泣けるって有名だったけどここまでだとは思わなかった
真司郎「そか、確かにこの話はいい話だよな…」
どんなに愛しても
どんなに愛しても
報われない話
まるで昔の私を見るようで涙が出る
私の今までの恋は散々だった
もてあそばれてばっかだった
顔だけだよなって
お前のこと好きって思ったことないって
いい恋愛なんてできなかった
私は好きだったのに
そう思っていると隣にいた真ちゃんが手を握ってきた
真司郎「落ち着くまで握ったる」
他の二人には聞こえないような小さな声で
A「ありがとう//」
二人だけの秘密
なんだか顔が熱くなっちゃうね
映画が終わり照明がつくとき
握ってた手が離れていく
それがなんだか寂しくて
まだつないでいたかった
でもそんなことは言えなくて…
A「真ちゃんありがと！」
真司郎「おん/」
ただそれだけを伝えた
言いたいことの半分も伝えられないのがもどかしい
そして本当に自覚した
私は真ちゃんが好きなんだ
一緒にいて安心できて
ずっとそばにいたいと思える相手
でも過去のことがあって怖くて
何も動けなかった
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